男女共学化の時代 ―戦後京都の公立高・女子高・男子高―
戦後京都の公立高で男女共学化が実施され受け止められてきた過程を,様々な資料とともに描き出します。
中等教育の男女共学化は,第二次大戦後,GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の意向が強く反映された教育改革によってなされました。この改革は,GHQの下部組織である地方軍政部の指導のもとに各地域で実施され,地方軍政部の管理が厳格だった京都の公立高等学校では,1948(昭和23)年10月に地域制(小学区制)・総合制と同時に実施,徹底されました。
ゆえに,京都では公立高の男女共学が「あたりまえ」だと思われています。しかし,他の地域では,戦後に公立の女子高・男子高が誕生したところがあり,そのうちいくつかは,現在でも男女別学のままです。京都の公立高で男女共学化が実施・徹底できた要因は,いくつかあります。その一つに,京都には戦前から私立の中等教育学校が多く,戦後それらの学校が女子高・男子高になり,男女別学のニーズに応えたことがあります。
本展では,昭和50(1975)年頃までを対象に,京都市内の公立高において男女共学化が実施され,受け止められてきた頃の写真や学校新聞,教科書などを,女子高・男子高の資料も含めて展示することで,京都における男女共学化の時代を描き出します。
企画展 男女共学化の時代
☆★☆ ―戦後京都の公立高・女子高・男子高― ☆★☆
■開催日時:2016/7/2~9/25 9:00~17:00
休館日/水曜日(祝日の場合は翌平日)
■開催場所:京都市学校歴史博物館
〒600-8044 京都市下京区御幸町通仏光寺下ル橘町437
■料 金:大人200円 小中高生100円 京都市内の小・中学生の土日は無料
■お問合せ:075-344-1305 rekihaku-igyou@edu.city.kyoto.jp
■U R L:http://kyo-gakurehaku.jp/