特別展 二楽荘と大谷探検隊-シルクロード研究の原点と隊員たちの思い-
二楽荘は、神戸・六甲山の山麗に明治42(1909)年西本願寺第22世宗主・大谷光瑞師が建てた別邸です。六甲山麓にひときわ目立った二楽荘は、建築家・建築史家である伊東忠太も「本邦無二の珍建築」と評した建物で、日本初と言われるケーブルカーも軌道していました。
二楽荘では、武庫仏教中学や私設の気象観測所が設けられ、マスクメロンの栽培も行われていました。さらに、インド・中央アジア等への仏蹟調査(大谷探検隊)の資料は、隊員たちの手で整理・研究され、公開もされていました。まさに二楽荘は、博物館機能を兼ね備えた総合学術研究センターでした。しかし、昭和7(1932)年惜しくも焼失に至りました。
特別展では二楽荘の全容や、探検隊の隊員や当時の研究者らが残した史料404点を紹介。32年に火災で焼失した二楽荘本館の内部構造は不明な点も多かったのですが、昨秋に本願寺史料研究所の保管史料から内部の平面図が見つかり、CG映像による復元図も展示されます。
◎展示担当者によるギャラリートーク 申込不要 (当日の観覧券が必要です)
10月の毎水曜日と10月5日(日)、11月の毎土曜日 いずれも午後1時30分~
龍谷ミュージアム1階101講義室
※先着順、人数によっては立見聴講になる可能性があります。
特別展 二楽荘と大谷探検隊
☆★☆★ -シルクロード研究の原点と隊員たちの思い- ☆★☆★
■開催期間:2014/10/4 ~ 11/30 10:00~17:00
休館日/毎週月曜日(祝日の場合開館、翌日休館) ※11/25(火)は開館
■開催場所:龍谷大学 龍谷ミュージアム
京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
■入 館 料:一般1000円 高大生700円 小中生300円
■お問合せ:075-351-2500
■URL :http://museum.ryukoku.ac.jp