スタジオジブリが日本史に挑む
下鴨神社「定家と長明」展のプロデュース
スタジオジブリが、京都で企画展の創作に挑戦
10月1日より京都・下鴨神社で行われている「定家と長明」展で、スタジオジブリのクリエイティブが、京都、日本の歴史、文学と結びつく。
下鴨神社は鴨長明の記した「方丈記」から800年であることを記念した「鴨長明方丈と賀茂御祖神社式年遷宮資料展」を10月1日より開催している。
鴨長明は下鴨神社の神職の子として生を受けたと伝えられる。神社とゆかりの深い人物だ。会期中は神社の宝物など約100点が一挙に公開される。なかでも直筆の書状は1978年に東京国立博物館で公開されて以来とあって注目されている。
アニメファンから注目されるのは、スタジオジブリ企画「定家と長明」展だろう。重要文化財の神服殿で行われる同展は、小説家・堀田善衛さんの「方丈記私記」および「定家明月記私抄」を原作としたアニメ映画を制作すると仮定した展示企画である。両作は、堀田善衛さんが独自の視点から日本の日記文学の最高峰であるその著者に迫る本だ。
会場となる殿内には、宮崎吾郎監督などジブリのスタッフが鴨長明や藤原定家らをモチーフとして制作したイメージボード、キャラクター設定、美術ボードといった約300点が展示される。
内容
初公開、鴨長明自筆の消息や、方丈のほか賀茂御祖神社式年遷宮資料と御神宝等の展示。
スタジオジブリが描く乱世。
堀田善衞氏の『方丈記私記』『定家明月記私抄』を原作にもしアニメーション映画を作ったら…という設定で、 スタジオジブリが描く展示企画「定家と長明」展。 重要文化財「神服殿」を会場にスタジオジブリが空間プロデュースし、 宮崎吾朗監督らのイメージボード、キャラクター設定などを展示。
神様のお供えもの(神饌)を調理していた、大炊殿(神様の台所)・ 井戸屋形を公開。
葵祭の特殊神饌等、古代より伝わるお供えのレプリカや調理器具等を特別展示。 別棟の御車舎では、古くから伝わる葵祭関係資料等を展示。
日程 2012年10月1日(月)~12月16日(日)
時間 10:00~16:00
料金 【鴨長明方丈と賀茂御祖神社式年遷宮資料展】
一般1000円 団体割引(15名以上900円)
小中学生500円 団体割引(15名以上400円)
【『定家と長明』展】
一般500円 団体割引(15名以上450円)
小中学生250円 団体割引(15名以上200円)
【両展共通入場料】
一般1300円 団体割引(15名以上1000円)
小中学生600円 団体割引(15名以上500円)
※障害者手帳をお持ちの方、未就学児は無料
場所 下鴨神社
http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
『方丈記』800年記念「鴨長明と賀茂御祖神社展」実行委員会事務局
http://houjyouki.p2.weblife.me/houjyou04.html