もう一つの駕輿丁の源流
京都洛北比叡山のふもと八瀬。この幽境の地で千年以上もの間、独特の村落共同体をつくり、生活をしてきた人々が八瀬童子です。童子とは寺院に属して雑役に従事する人々であり、八瀬童子は延暦寺と密接に結びついていました。また彼らは庶民でありながら、天皇・公家・将軍といった時の権力者ともつながりが深く、明治時代以降は政府から天皇大礼(たいれい)・大喪(たいそう)の駕輿丁(かよちょう)(輿を担ぐ職)に任じられました。
これら八瀬童子の特異な歩みを伝える資料が、2010年に国の重要文化財に指定されました。「八瀬童子関係資料」と名付けられた一群の資料は、古文書・絵図・装束・写真と多岐にわたり、総数七四一件に及びます。本展ではこれら多彩な関連資料の中から約七〇点を展示し、八瀬童子と八瀬地域の特質を探ります。
会 期
2012年12月15日(土)~2013年1月14日(月・祝)
月曜日休館 *祝日の場合は開館、翌日休館、12月28日~1月3日
開室時間
10時-19時30分(入室は30分前まで)
主催
京都府、京都文化博物館、京都市歴史資料館、日本経済新聞社
協力
社団法人八瀬童子会
入場料
当日 (団体20名以上)
一般 500円 400円
大学生 400円 320円
小中高生 無料