三条会お化け屋敷
最新特殊技術を使った恐怖のお化け屋敷
京都三条会商店街に再降臨!
立命館大学映像学部の学生が創立代表を務めるこの取り組みは、今年で3年目を迎え、プロモーションビデオの製作から臨場感あふれる音響技術に学生たちの大学での学びや研究が活用されている。他の実行委員参加大学は、大谷大学、京都大学、京都産業大学、神戸大学、龍谷大学。
学生団体「京都お化け屋敷大作戦実行委員会」は、8月30日(火)~9月3日(土)、京都三条会商店街の空き店舗を活用し、学生プロデュースによる期間限定のお化け屋敷「白藁人形の家」を開催する。
今年は“怖さ”や“リアルさ”をより追求し、パワーアップしたお化け屋敷へ約2,000人(昨年は約1,300人)の集客を目指す。
また、期間中は、商店街11店舗によるコラボレーションメニューを提供し、学生と商店街の連携で商店街活性化に貢献する。
京都三条会商店街は100年の歴史を持ち、約800m直線アーケードの単一商店街として長さ日本一。
商店街には古くからの店舗と近年開店した若者向けの店舗が共存しており、老若男女多様な買い物客が訪れる。
商店街の中間地点で、かつ集客力の高い三条大宮公園前の空きテナントを活用することで、商店街全体の回遊性を高め、各店舗での新規顧客の獲得することを目指す。
学生が主体となって企画、折衝に取り組み、イベント成功に向けプロデューサーマインドの育成につながってゆこう。
お化け屋敷「白藁人形の家」
日時:2016年8月30日(火)~9月3日(土)13:00~20:00
場所:京都三条会商店街 旧ステーショナリータケウチ(三条大宮公園前)
入場料:500円
内容:お化け屋敷、コラボメニューの販売など
お問い合せ:big.oba1006@gmail.com (京都お化け屋敷大作戦実行委員会)
ストーリー■白藁人形の家
「丑の刻参り」とは、深夜の丑の刻に、呪いたい相手を模した藁人形を7日間打ち付けることで、思いが叶うという神術である。
江戸時代後期、ここ、三条は初めて人体解剖実験が行われたこともある、医療最先端のまちであった。医療を発展の裏ではそのために犠牲になった人たちもいた。
今からお話する物語はそんな決して語られることのない深い歴史の闇に葬られたある親子の話である。
その親子はとても貧しかった。そんな生活の中でも母と子供はとても仲良く母にとって子供はとても大切な存在だった。
しかしあるとき、子供が突然高熱を出した。意識すらなくなってしまい命の保証すらない状態に陥っていた母親は医療を受けられるだけのお金を持っていなかった。
結局母親ができることはただ子供が弱っていく姿を横でみることだけだった。
そんな中「お母さん、息子さんのお身体がお悪いと聞いたのですが、僕に見せていただけませんか?」と30代前半とみられる若い医師が訪問した。しかも、その医師は好意で診療代は必要ないと言った。母親は彼に非常に感謝した。
医師は息子を診療所で見る必要があるが、母親が入るには危険すぎると言った。母親は心配ではあったが、医師を信用し、自宅で息子の回復を待った。
しかし、何日待っても医師は現れなかった。母親は診療所の場所を知らなかったため、町中の医師を訪ねてあの医師を探した。そしてやっとのことで、解剖医がいると知り、その家を訪ねた。
しかしそこで母親が見たのは、血まみれの息子の衣服だけであった。
その医師は、本当は解剖医で親子は騙されて息子は解剖されてしまったのだ。
「彼は、どこに行ったの..!!!」
「お母さん、残念です。しかしこれは、医療発展のための大いなる貢献です。息子さんは名誉の死をとげましたよ。」
「なにが名誉よーーーー!!」
母は息子の亡骸さえ見ることができず、代わりにその衣服だけを持って帰った。
その日から、母はそのどこの誰かもわからない解剖医を狂ったように怨みに怨んだ。
毎日丑の刻に家で藁人形を柱に打ち付け、呪い殺そうとした。コーンコーン、、という音が町内に響いていた。
丑の刻参りである。7日間続けると思いが叶うのである。母親は藁人形に白い布をかぶせ、当時の医師の服装に似せていた。
しかし、6日目の夜を最後に音はきっぱりと聞えなくなった。彼女は7日目の丑の刻参りが出来ずに謎の死を遂げてしまったのだ。