宝塚歌劇100周年-宝塚歌劇女優と映画
宝塚少女歌劇団(昭和15年改称・宝塚歌劇団)は大正2(1913)年に阪急電鉄創始者の小林一三によりレビューや歌劇を一般大衆に提供するために創設された。
歌劇団付属の音楽歌劇学校で専門教育を施された少女達による本格的なレビュー、歌劇というモダンな華やかさに加え、それまでの伝統芸能や演劇の質的水準、格式を保ったまま、大衆が親しみやすい料金、上演時間を設定したこともあり、たちまち大衆に支持され、“づかファン”という熱狂的ファンを生み出すまでになる。
特に1930年代から大衆娯楽の頂点に立った映画界からの勧誘は激しく、昭和9年に当時若手ホープだった霧立のぼるが入江プロに入り、翌年には幹部スター級の轟夕紀子、そして宮城千賀子らが続いた。
戦後も淡島千景、乙羽信子、有馬稲子、新珠三千代と続々と宝塚出身の映画女優が誕生、銀幕を優美に彩ってきた。
今回の特集ではこれら宝塚歌劇出身の女優が活躍する映画作品を特集上映します。
<宝塚から映画界入りしたパイオニア、霧立のぼる>
『鶯』 1938年東京発声作品(モノクロ・71分)
<将来の夫、マキノ正博とのコンビ作 轟夕起子>
『江戸の悪太郎』 1939年日活作品(モノクロ・84分)
<広島で被爆した桜隊の一員、園井恵子の映画代表作>
『無法松の一生』1943年大映京都作品(83分)
<理知的でしっかりものの次女役に宮城野由美子>
『西陣の姉妹』1952年大映京都作品(モノクロ・110分)
<百万ドルのえくぼ 乙羽信子が中の宮で山本富士子と姉妹役>
『源氏物語 浮舟』1957年大映京都作品(カラー・118分)
<時代劇における淡島千景の魅力を堪能>
『蛍火』1958年松竹・歌舞伎座映画作品(モノクロ・123分)
<三国に殴られ気絶! 有馬稲子の鬼気迫る演技>
『夜の鼓』1958年現代ぷろだくしょん作品(モノクロ・95分)
<新珠三千代、フランキー堺の妻役でブルーリボン賞を受賞>
『私は貝になりたい』1959年東宝作品(モノクロ・113分)
<和菓子屋の跡継・岡田茉莉子の母役に乙羽信子、同級生役に高千穂ひづる>
『女の坂』1960年松竹大船作品(カラー・107分)
<粋でモダンな越路吹雪が雷蔵の妾役>
『ぼんち』1960年大映京都作品(カラー・104分)
<宝塚在籍時の寿美花代ほか、大映で活躍した阿井美千子、藤原礼子も出演>
『新源氏物語』1961年大映京都作品(カラー・102分)
<乙羽信子と岡田茉莉子 切っても切れない母娘の壮絶な愛憎劇>
『香華』1964年松竹大船作品(モノクロ・203分)
■開催期間:2014/2/4~3/2 10:00~18:00(金曜日19:30まで)
休館日/毎週月曜日
■開催場所:京都文化博物館 3階フィルムシアター
■主 催:京都府、京都文化博物館
■入 場 料:総合展示チケットで入場(一般 500円 大学生 400円 高校生以下 無料)
*上記料金で、2・3階総合展示・3階フィルムシアターをご覧いただけます。
■お問合せ:075-414-4287
■URL :http://www.bunpaku.or.jp/index.html