―私の信仰は絵を描くことです― / 美術館「えき」KYOTO
洋画家・渡辺貞一(1917-1981年)は青森市に生まれました。兄の死をきっかけに画家を志すようになり、18歳で上京し川端画学校で学びました。以来、真摯な態度で制作に打ち込み、1941(昭和16)年には第16回国展に初入選するなど着実に画業を歩んでいましたが、自らも病に倒れ帰郷を余儀なくされました。その後二度に渡る出兵を経て、奇跡的に生き残り帰国した貞一は、国画会を中心に活躍し、幻想的で静謐な独自の画風を展開し続けました。
生涯にわたり故郷青森の北方性を透明な色感とマチエールによって描き、高い精神性を秘めた画家・渡辺貞一。澄み切った夜空に光り輝く北極星のような、研ぎ澄まされた世界をお楽しみください。 [国画会の成り立ち]
国画創作協会は1925(大正14)年土田麦僊と交流のあった梅原龍三郎を招き、さらに川島理一郎を加え第1部を日本画部とし、第2部として洋画部(現絵画部)を設置しました。(翌1926年が第1回国展に相当)そして1928(昭和3)年国画創作協会の解散に伴い、第2部は名称を「国画会」として独立し、定期展の通称「国展」もそのまま継承しました。
ギャラリー・トーク
①10月13日(土)午後2時から / 10月14日(日)午前11時から
「渡辺貞一とふるさと青森」
講師:對馬恵美子氏(七戸町立鷹山宇一記念美術館 研究員)②10月20日(土)午前11時30分から / 午後3時から
「渡辺貞一とその時代」
講師:佐々木 豊 氏(洋画家・国画会会員)
聞き手:大竹真由(本展特任学芸員)
国画会90年
孤高の画家 渡辺貞一
☆★☆★ ―私の信仰は絵を描くことです― ☆★☆★
■開催日時:2018/10/13~11/11 10:00~20:00
■開催場所:美術館「えき」KYOTO
〒600-8555 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
■主 催:美術館「えき」KYOTO 京都新聞
■入 場 料:一般800円(600円) 高大学生 600円(400円) 小中学生 400円(200円)
前売販売期間 / 9月7日~10月12日まで。。
■お問合せ:075-352-1111
■URL :http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/