元離宮二条城、初公開となる〈遠侍〉の障壁画
春の野山~〈遠侍とおざむらい〉の花木かぼく図~
展示・収蔵館では初公開となる〈遠侍〉の障壁画を展示します。二の丸御殿の六つの棟のうち,御殿の玄関にあたる車寄くるまよせにつながっている〈遠侍〉は,御殿中で最大の規模を誇ります。〈遠侍〉といえば,御殿を訪れた諸大名の控室となった「虎の間」が有名ですが,〈遠侍〉の東北側には,朝廷からの使いを迎えた「勅使ちょくしの間」があり,東側を占める「柳の間」と「若松の間」は,訪問者を受け入れる側の部屋と考えられます。
1 期間
平成25年4月25日(木曜)~平成25年6月23日(日曜) 〔60日間〕
2 開館時間
午前9時~午後4時45分(受付は午後4時30分まで)
※入城受付は,午後4時まで
3 場所
元離宮二条城内 築城400年記念 展示・収蔵館
4 展示作品
(1) 〈遠侍〉勅使(ちょくし)の間障壁画《檜(ひのき)・桃・青楓(あおかえで)図》
〈遠侍〉若松の間障壁画《若松図》
(障壁画面数:28面)

5 入館料
100円(小学生以上)
※別途入城料(一般600円,中高生350円,小学生200円)が必要
6 ギャラリートーク
⑴ 日時 平成25年5月18日(土曜) 午後2時~(約30分)
⑵ 参加方法 当日,30分前から館内で受け付けます。(先着40名)
⑶ 参加料 入城料及び入館料で参加していただけます。
⑷ 内容 二条城学芸員が展示障壁画等について詳しく解説します。
【参考】「築城400年記念 展示・収蔵館」の概要
「築城400年記念 展示・収蔵館」は,昭和57年に重要文化財指定を受けた二の丸御殿障壁画を恒久的に保存するため,二条城築城400年を記念して,平成16年3月に竣工し,平成17年10月10日に開館しました。
当施設は,障壁画が御殿と同じ配置で収納されている収蔵庫の一部を,ガラス越しに鑑賞できる画期的な設計となっています。
また,展示室では,二の丸御殿障壁画に関する資料や飾金具(かざりかなぐ),城内から発掘された埋蔵文化財も展示しています。
解説及び見所

これらの部屋には春から夏の花や樹木を描く障壁画があります。「勅使の間」は,花盛りの桃や海棠かいどうと大きな檜ひのき,春もみじが青葉へと色を変えつつある楓かえでなどが描かれています。「若松の間」はその名のとおり,部屋の四周をぐるりと若松の生い茂る野山が取り囲み,山桜や躑躅つつじが花を添えます。
これらの筆者は,狩野かのう永徳えいとくの長男光信みつのぶの影響下にあった画家と考えられ,重なりあう金の雲やなだらかな曲線を描く樹木の形などに,桃山後期に現れた光信の優美な様式が継承されていることが見て取れます。
〈遠侍〉障壁画は,現在,御殿から順次取り外し,模写と修理を進めています。「若松の間」の障壁画は,数十年ぶりの城内での公開となり,「勅使の間」についても,御殿では御覧いただけなかった廊下沿いの壁面も含めて展示いたします。優美な花を咲かせる春から初夏の野山を散策する気分で,ぜひ展示・収蔵館にお立ち寄りください。
7 お問合せ先
京都市文化市民局元離宮二条城事務所
京都市中京区二条通堀川西入二条城町541番地
TEL:(075)841-0096