古川千夏 展覧会「GEMME – 珠玉のうつわたち –」★清課堂
古川千夏は、広島市立基町高等学校から広島市立大学在学中よりほぼ独学で七宝を学びました。
古川のもつ技法は、数ある七宝の中でも金属素地の表面に釉薬を焼く際に色の違う釉薬が互いに交じり合わないように金属線で隔てを作る、有線七宝の部類に入ります。焼きあがったうつわは、隔ての金属線のはみ出た部分や張力で出来た釉薬の凹凸を全て削りとり磨き、滑らかな面をつくるものです。明治時代に活躍した並河靖之の作など、日本の代表的な七宝作品はこれにあたります。
今回の代表作GEMMEは、花びらが密集したまるで菊の花のように見える作品で、白を基調とした淡い色の透明感が特徴です。前述のいまからまめさら展での受賞作を発展させたものです。
本展覧会が古川の初めての個展となります。才能にあふれた作家により独自に編み出され七宝の新たな世界を、ぜひこの機会に多くの方々に触れていただきたく思います。
緻密な花びらが密集したような新たな七宝作品
☆★☆★☆ 古川千夏 展覧会「GEMME – 珠玉のうつわたち –」 ☆★☆★☆
■開催期間:2018/3/30~4/8 10:00~18:00 ※ 会期中無休
■開催会場:清課堂ギャラリー
〒604-0932 京都市中京区寺町通二条下ル 妙満寺前町462
■料 金 :無料
■お問合せ:075-231-3661 email: gallery@seikado.jp 担当:仲野
■URL :http://www.seikado.jp/