帝室技芸員の仕事〈蒔絵編〉☆清水三年坂美術館
明治時代、金工、七宝、蒔絵などの優れた美術工芸品は、開国間もない日本にとって、文化レベルの高さや国力を世界に示す重要な産業であった。こうした優れた工芸技術を帝室の保護のもとに継承、発展させるために設けられたのが帝室技芸員制度である。
当時の美術界において、帝室技芸員に任命されることは最高の名誉であり、帝室および宮内省からの依頼による作品制作や更なる技術の錬磨、そして後進の育成につとめる義務が課されるとともに、高潔な人間性が求められた。
蒔絵の分野で帝室技芸員に選ばれたのは、柴田是真、池田泰真、川之辺一朝、白山松哉の四人限りで、いずれも当時の万国博覧会において活躍した、日本を代表する名工たちである。彼らが手掛けた作品は、卓越した技でもって描かれる洗練された意匠、そしてその作品の完成度の高さと品格、風格で他を圧倒している。
本展では、四人の帝室技芸員の作品を、彼らが残した独創性と気品あふれる美しい仕事を展示する。
☆★☆★ 彫嵌細工の世界 ☆★☆★
■開催日時:2017/5/20~8/13 10:00~17:00
休館日/月・火曜日(祝日開館)
■開催場所:清水三年坂美術館
〒605-0862 京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1
■料 金:一般 800円 中高大生 500円 小学生 300円
■お問合せ:075-532-4270
■U R L:http://www.sannenzaka-museum.co.jp/