春季特別展・開館30周年記念名品展Ⅰ / 野村美術館
野村美術館は今年、開館30周年を迎えます。
大正から昭和時代の実業家2代目野村徳七(号得庵)のコレクションをもとに設立された美術館です。
徳七は野村證券や旧大和銀行などの創業者であり、金融財閥を築き上げた実業家です。
その一方、趣味でも、主に茶の湯、能楽、造園などに深い造詣がありました。
茶の湯は藪内流を学び、藪内十世竹翠からは「得庵」の号を、藪内十一世竹露より皆伝を受けるまでになりました。
また、能楽は片山博通に学び、碧雲荘内に池泉を中心とした庭園や茶室、能舞台を作りました。
伝藤原信実絵 佐竹本三十六歌仙 紀友則 (鎌倉時代 13世紀)
したがって彼のコレクションも茶道具や能面・能装束が中心となりますが、
今回は、重要文化財「佐竹本三十六歌仙 紀友則」と「千鳥蒔絵面箱」、
重要美術品の伝珠光筆「山水図」や能面「早苗尉」などを含む約50点を展示いたします。
■ 主な展示作品
伝藤原信実絵 佐竹本三十六歌仙 紀友則(鎌倉時代 13世紀)
伝珠光筆 山水図(室町時代 15世紀)
上杉瓢箪茶入(南宋時代 12~13世紀)
楽ノンコウ作赤茶碗 銘若山(江戸時代 17世紀)
千鳥蒔絵面箱(鎌倉時代 14世紀)
能面 早苗尉(室町時代 15世紀) など
地階展示室/ 京焼のうつわ
■開催日時:2013/4/16 ~ 6/2 10:00~16:30
休館日/月曜日
■開催場所:野村美術館
京都市左京区南禅寺下河原町61
■料 金:一般700円 高大学生:300円 小中学生:200円
■お問合せ:075-751-0374
http://www.nomura-museum.or.jp/