和ガラスの美を求めて ― 瓶泥舎コレクション ―/MIHO MUSEUM
江戸時代、ガラスの食器や調度品は、日々の暮らしを洗練させ、特別な日を輝かせていた。今展では、松山市にある「瓶泥舎びいどろ・ぎやまん・ガラス美術館」の創立者、大藤範里氏のコレクションから、和ガラスの逸品を一堂に展観する。
世に優れた硝子は数あれど、江戸時代のびいどろほど儚く、柔らかく、花のように可憐で、言いようのない色気を帯びたものがあるでしょうか。
熱い炎に溶けたガラスを扱う職人が、瓶に吹き込む息の膨らみ、ブルーやグリーンや紫の微妙な色の階調、たゆたうような肌の質感、やすりで一本一本削り出した切子の柔らかな線、これらが和ガラスに形や色を留めて美を与えます。
ここに生涯を賭けて、和ガラスの美しさを追い求めた人物がいました。
大藤範里(だいとう のりさと)氏。2011年4月松山市・道後温泉に開館した「瓶泥舎(びんでいしゃ)びいどろ・ぎやまん・ガラス美術館」の創立者で、「最も美しいガラスを探す。」ことを目標に、約50年に亘って和ガラスの蒐集をしてこられました。幸いなことに生前の氏のご希望もあり、瓶泥舎コレクションを代表する逸品をMIHO MUSEUMにて一堂に展望します。
長崎に始まり大阪から江戸へ、やがて日本中の人々を魅了した和ガラスの器は、日々の暮らしを豊かに洗練させ、特別な日を輝かせるアイテムであり、お大名たちの贈答品でもありました。このCoolな美しさ、どうぞ存分にお楽しみ下さい。
同時開催
春季特別展
☆★☆★☆ 和ガラスの美を求めて ― 瓶泥舎コレクション ― ☆★☆★☆
■開催日時:2017/3/18~6/18 10:00~17:00
休館日/月曜日 ※ただし3/20(月)は開館、3/21(火)、5/13(土)、5/14(日)休館
■開催場所:MIHO MUSEUM
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
■主 催:MIHO MUSEUM、
■料 金:一般1100円 高大生800円 小中生300円
■お問合せ:0748-82-3411
■U R L:http://mihojp/