記録された日本美術史―相見香雨、田中一松、土居次義の調査ノート展―
作品の調査と記録は、いつの時代も美術史研究の出発点です。日本における美術史学が草創期から形成期に入った大正・昭和期、幅広く数多く調査を続けた、相見香雨(1874~1970)田中一松(1895~1983)土居次義(1906~91)。三人の研究者の調査ノートには、三者三様の流儀で作品の記録が連ねられています。当時は、撮影や複写が容易でないことに加え、社会情勢の変化によるコレクションの散逸や、災害や戦争による文化財の破損など、作品をめぐる状況が揺れ動き、目の前の作品の記録をとる行為の切実さは一際強いものでした。三者の記録を通して、美術史学の歩みを回顧すると同時に、調査ノートにとどめられた研究者の目の記憶を再現します。
◎関連企画
○シンポジウム「記録された日本美術史」
日時:2018年7月7日(土)13時-17時
会場:京都工芸繊維大学60周年記念館2階
定員:100名(事前申し込み不要)第一部:報告
江村知子(東京文化財研究所文化財情報資料部文化財アーカイブズ研究室長)
村角紀子(松江市歴史まちづくり部史料編纂課専門調査員)
多田羅多起子(京都造形芸術大学非常勤講師)
中村玲(実践女子大学香雪記念資料館学芸員)第二部:パネルディスカッション
並木誠士(京都工芸繊維大学教授)
仲町啓子(実践女子大学教授)
奥平俊六(大阪大学名誉教授)
山下善也(九州国立博物館主任研究員)
五十嵐公一(大阪芸術大学教授)
☆★☆★記録された日本美術史―相見香雨、田中一松、土居次義の調査ノート展―☆★☆★
■開催期間:2018/6/25 ~8/11 10:00~17:00
休館日/日曜、祝日(但し、8月11日〔土・祝〕は開館)
■開催場所:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町
■料 金:無料
■お問合せ:075-724-7924 E-Mail:siryokan@kit.ac.jp
■U R L:http://www.museum.kit.ac.jp/