現代風景画の指標 麻田鷹司展
麻田鷹司は、
一貫して風景を描き、心に響き、心を通わせることができる「私の風景」を追い求めて制作する中で、「名所」・「名勝」と呼ばれる場所が、実は日本人の宗教観や風景観と深くつながっていることに気付き、意識的に取り上げました。東京移住後は、生誕地の京都をモティーフにした作品を手がけてライフワークとなりました。
作風は特に20代から40代半ば頃にかけて大いに変遷し、色彩や画面構成、絵肌の表現、色箔の利用、視点のとり方など、その時々の問題意識や関心に応じて表現方法をさまざまに試み広げてきた様子を跡付けることができます。
本展では、展示前半部において創造美術最初期の頃である20代の作品から、40歳代半ば頃までの表現の試みと変遷を追い、後半部では「名所」・「名勝」を描いた作品を中心に、静かな求心力を持って表現された風景表現の成果をご覧いただきます。約40点の作品を通じて麻田鷹司の世界に深く触れていただく機会となりましたら幸いです。
また、創造美術創立会員である秋野不矩の特別出品として、麻田鷹司と呼応する作品11点(一部展示替えあり)を展示します。。
本展覧会では、コレクションの中から厳選した作品約100点を、初公開の作品も含めて「陶」「書」「茶」「花」「食」の5つのテーマに分け、古材や更紗、根来などと取り合わせ全館を使い展示。
☆★☆★ 現代風景画の指標 麻田鷹司展 ☆★☆★
■開催日時:2018/7/1~8/19 10:00~18:00
休館日/月曜日(7/16は開館)
■開催場所:何必館・京都現代美術館
京都市東山区祇園町北側271
■入 場 料:一般1000円 学生800円
■お問合せ:075-525-1311 kaahitsukan@kahitsukan.or.jp
■U R L :http://www.kahitsukan.or.jp