夏休み! MIHO MUSEUMで過ごす
MIHO MUSIUM 2013年夏季特別展
「ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡」
ご招待券を10組20名様にプレゼントいたします。
申込〆切 2013年6月30日
米国メリーランド州にあるファインバーグ・コレクションは、化学者であり実業家でもあったロバート・ファインバーグ氏が一代で蒐集した、江戸絵画を中心とする日本美術のコレクションです。このコレクションの特徴は、狩野派や土佐派など官画(かんが)派の保守的な作品がほとんど含まれず、江戸時代の民間画派(みんかんがは)の、自由で活気に満ちた肉筆画の作品が中心となっていることです。
尾形光琳(おがたこうりん)、酒井抱一(さかいほういつ)らの琳派、池大雅(いけたいが)、与謝蕪村(よさぶそん)、谷文晁(たにぶんちょう)らの文人画、円山応挙(まるやまおうきょ)、森狙仙(もりそせん)らの円山四条派、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)、曾我蕭白(そがしょうはく)らの奇想(きそう)派、そして菱川師宣(ひしかわもろのぶ)、 葛飾北斎(かつしかほくさい)らの浮世絵など、内容は実に多彩です。また、いずれの作品も質が高く、全体として上品な雰囲気を持っていることも大きな特徴です。
本展では、このようなファインバーグ・コレクションを、日本で初めてまとまった形で紹介されます。
コレクションから選び抜かれた優品約90件を通じて、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の江戸絵画の世界をお楽しみ下さい。
俵屋宗達(たわらやそうたつ)「虎図」
墨だけで描かれた虎。淡く霞んだように見える虎の毛は、ふんわりとした手触りを感じさせるが、その毛は1本ずつ細かく丁寧に描かれている。それに対し虎の縞(しま)模様と、手足や口のラインは、太くたっぷりとした湿潤な線で描かれている。この柔らかでしっとりとした感じは、琳派の水墨画の特徴で、虎は優しく、可愛らしい印象となっている。
会期:2013年7月20日(土)~8月18日(日)
主催:MIHO MUSEUM、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン
協力:全日本空輸
監修:小林 忠(学習院大学名誉教授)