屏風が映し出す縁 (えん)★千總ギャラリー屏風祭
かつて京都で活躍した日本画家たちの屏風が千總に残されている。円山応挙の門下に学んだ江戸後期の画家・長澤蘆雪や明治の京都画壇を代表する岸竹堂、今尾景年に始まる錚々たる画家が名を連ねており、千總と京都の画家との繋がりがうかがえる。商いを続ける中で、千總は幾度も様々な縁によって支え、支えられながら歴史を紡いできた。
激動の明治時代、日本画家を取り巻く環境もまた変化に富んだものであった。大きな社会変動の波に押され困窮する画家が出てくる中、千總は彼らに染織品の下絵の製作を依頼、パトロンとしてその生活を支えた。日本画家たちの下絵をもとに制作された友禅や刺繍による額や屏風・衝立など美術染織品と呼ばれる作品は、それまでの染織品にはなかった写実性と意匠の斬新さが加わり、千總の友禅は国内外に知られることとなった。
主な出展作品
「花鳥図屛風」長沢蘆雪 (江戸時代 18世紀後期 紙本着色)
「花鳥図押絵貼屛風」松村景文 (江戸時代 19世紀初期 紙本墨画淡彩)
「猪図屛風」森祖仙(江戸時代 18世紀末期〜19世紀初期 紙本墨画淡彩)
「水辺群鶴図屏風」吉村孝敬(天保3年 / 1832 / 紙本淡彩)
「大津唐崎図屏風」岸竹堂(明治9年 / 1876 / 絹本墨画淡彩)
「富士に松図屏風」竹陰=千總12代西村總左衛門(大正4年 / 1915 / 紙本着色)
千總の屏風祭
7月15日(土)、16日(日)
祇園祭の宵山期間中、開館時間を延長します
特別開館 時間延長:21時まで (通常閉館18時)
☆★☆★☆ 屏風が映し出す縁 (えん) ☆★☆★☆
■開催日時:2017/7/1 ~ 9/26 10:00~18:00
休館日/毎週水曜日(但し、祝日開館、翌日休館)
■第2 会場:千總ギャラリー
〒604-8166 京都市中京区三条烏丸西入御倉町80番地 千總本社ビル2階
■入 場 料:無料
■お問合せ:075-221-3133
■U R L:http://www.chiso.co.jp