ウィリアム・モリス -デザインの軌跡/大山崎山荘美術館
色彩は、古今東西の作家にとって着想の源でありつづけ、作家たちは、色彩の探求によって多種多様な表現の地平を切り拓いてきました。私たちは、色彩からその象徴性を連想し、意味を感じることもあれば、配色や形が生むリズムを楽しむこともできます。色彩の組みあわせは、寒暖や軽重、興奮と鎮静、前進と後退など、さまざまな感情を呼び起こします。
本展覧会では、アサヒビール社のコレクションからアメリカの抽象画家サム・フランシスの作品を当館で初めて公開するほか、素材の微妙な調合により釉薬を生みだした河井寬次郎と濱田庄司のやきものや、筆触分割による色彩の組みあわせで光と影を捉えようとした印象派以後の絵画など、色彩にまつわる多彩な表現をご紹介します。
≪作家略歴≫
サム・フランシス Sam Francis (1923-1994)
アメリカの画家。1923年カリフォルニア州に生まれ、同地で没。カリフォルニア大学で植物学、医学、心理学を学ぶが、兵役中の飛行訓練時に事故に遭遇。数年の病床生活のあいだに絵を描きはじめる。1957年の初来日以降何度も訪日し、美術関係者のみならず詩人・音楽家らとひろく交友をもつ。この頃から表現に余白やにじみの効果をいかすなど作風の変化がおとずれた。カリフォルニアに拠点を置きながら、パリ、ニューヨーク、東京のスタジオを行き来し、色彩のほとばしる作品を創作しつづけた。
企画展「夏のアサヒビール大山崎山荘美術館コレクション」
☆★☆★ サム・フランシスの色彩 ☆★☆★
■開催日時:2018/7/28~9/2 10:00~17:00 (入館16:30まで)
休館日/月曜日 (月曜祝日は翌火曜)
■開催場所:アサヒビール大山崎山荘美術館
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字銭原5-3
■料 金:一般900円 高大生500円 中学生以下無料
■お問合せ:075-957-3123
■URL :http://www.asahibeer-oyamazaki.com/