2015年春季特別展「バーネット・ニューマン 十字架の道行き」/MIHO MUSEUM
20世紀を代表する画家の一人、バーネット・ニューマン(1905-70)は、ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコらとともにアメリカ抽象表現主義の中心的存在として並び称されています。彼が真に追い求めたものは、神話を欠いた現代社会において、いかに崇高な芸術を創造していけるのかという課題でした。8年の歳月を費やして描き上げられたニューマン後期の連作《十字架の道行き》14点、および《存在せよ II》は、まさにその結晶と呼ぶべき傑作です。それら15枚のキャンバスに囲まれる時、動乱の20世紀を果敢に生き抜いたニューマンから、21世紀の私たちへのメッセージがきっと聞こえてくるでしょう。
このワシントン・ナショナル・ギャラリーの至宝が、この春日本初公開されることになりました。同館とMIHO MUSEUMの設計がともに世界的な建築家I.M.ペイの手によるという繋がりから、この企画が実現の運びとなったものです。
本展覧会は、1966年ニューヨークで大反響を呼んだグッゲンハイム美術館における「十字架の道行き」展から半世紀を経てのリバイバル展となります。さらに、古代の聖なる美術品を擁するMIHO MUSEUMでの展示は、優れた芸術作品のみが持ちうる時代や地域を超えた崇高な精神性が響きあい、ニューマンの傑作と対峙する千載一遇の機会となることでしょう。
本展覧会は、この名作の真価を明らかにするとともに、世界のモダンアート美術展の歴史において、大きな1ページとなることが期待されます。
関連講演会 当日先着100名様(美術館棟受付にて10時より整理券配布)・南レクチャーホール
3月21日(土)14:00~「出来事の詩学」
三松幸雄(みつまつ・ゆきお 明治大学・多摩美術大学 兼任講師)
4月25日(土)14:00~「バーネット・ニューマンの〈十字架の道行き〉」(仮題)
大島徹也(おおしま・てつや 本展ゲスト・キュレーター、愛知県美術館 主任学芸員)
■開催日時:2015/3/14~6/7 10:00~17:00
休館日/月曜日(ただし5/4は開館、5/7は休館)
■開催場所:MIHO MUSEUM
滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
■主 催:MIHO MUSEUM、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、京都新聞
■料 金:一般1100円 高大生800円 小中生300円
■お問合せ:0748-82-3411
■U R L:http://www.miho.or.jp/
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