錦絵にみる茶の湯 ―今日庵文庫所蔵明治期の作品を中心に―
明治時代の錦絵には、女性が茶道をたしなむ様子を描いたものが数多くある。錦絵ならではの多彩な色使いで、当時の風俗が鮮やかに描き出されている。これらの錦絵は同時代の茶道の様子を知ることができる貴重な資料の一つといえるだろう。
茶道が女性に広く親しまれるようになったのは、明治時代以降と言われている。「女礼式」という女性が身に付けるべき礼法の一つとして、茶道が認識されるようになったためだ。当時多数発行された女礼式の解説書の中には「茶道」を一つの項目として取り上げ、説明をするものもあり、また、授業として茶道を取り入れた学校もある。裏千家十三代圓能斎鉄中(えんのうさいてっちゅう、1872-1924)の時代にあたる。
これまで、今日庵文庫所蔵の錦絵は一部が紹介されたことはあるものの、大半は未公開であった。本展では、その知られざる錦絵を一堂に集め、ご紹介する。また、併設展として、明治時代、茶道の普及に尽力した裏千家十三代圓能斎鉄中に焦点を絞り、自作・好み物などの茶道具や書画を展示する。
関連催事のお知らせ
〈初めての方のための茶道体験〉 |
展覧会期間中のみ 初心者の方を対象とした茶道体験コーナーを設けています。 講師による分かりやすい指導のもと、椅子に座る立礼で行います。 お菓子の頂き方、お茶の点て方・頂き方を体験してみませんか。 展覧会の鑑賞と、茶道体験を通じ日本の文化を体感して下さい。(入館料のみ) ※ 午前10時、11時、午後1時、2時、3時から。1回 約1時間12名まで。 ※ 1週間前迄に要電話予約。受付時間:午前9時~午後5時。 詳細はこちら |
〈第43回茶道資料館 コンサート〉 |
三重奏 ―ヴァイオリン:渡邊 穣・オーボエ:呉山平煥・チェロ:佐藤響― |
・日 時:5月22日(金) 開場午後6時・開演午後6時30分~(約40分) ・会 場:裏千家センター1階講堂 (入館料のみ。1週間前までに電話またはFAXで予約。先着100名) 詳細はこちら |
~夜間延長のお知らせ~ 通常午後4時30分で閉館のところ、コンサート当日のみ展覧会の開館時間を午後6時20分まで 延長し、コンサート終演後も約30分間 開館いたします。 日中お忙しい方は、コンサート日にあわせて展覧会をご鑑賞下さい。 |
☆★☆★ 錦絵にみる茶の湯 ☆★☆★
―今日庵文庫所蔵明治期の作品を中心に―
併設展 裏千家十三代 圓能斎とその時代
■開催日時:2015/4/18(土)~6/18(木) 9:30~16:30(入館と無料呈茶は16:00まで)
休館日/月曜日(但し5/4は開館)、5/7、5/18、5/19、5/20
■開催場所:茶道資料館
京都市上京区堀川通寺之内上ル682番地(裏千家センター内)
■料 金:一般700円 大学生400円 中高生300円 小学生以下無料
■お問合せ:075-431-6474
■URL :http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/