石川文洋写真展「戦争と平和・ベトナムの50年」
石川文洋氏は戦場を撮影した数少ない日本人カメラマンのひとりとして、1964年のトンキン湾事件直後から南ベトナム政府軍・アメリカ軍に従軍し、戦争の実態を伝える作品を多数発表しました。現在、当館の地階常設展示室に展示されている氏の作品は、今なお当時と同じ衝撃を見る者に与え、戦争の本質を問いかけます。また同じく地階常設展示室では、当時撮影に使用されたカメラなど、氏の所蔵の貴重な資料も公開されています。
石川氏がベトナムをはじめて訪れてから50年に当たる本年、改めて石川氏の作品と向き合う機会となることを、そしてベトナムにおける戦争と平和の50年に思いをはせる機会となることを願って開催されます。
石川 文洋(イシカワ ブンヨウ)
1938 年沖縄県那覇市生まれ。64 年毎日映画社を経て香港のファーカス・スタジオに勤務。65 年 1 月~ 68 年 12 月、フリーカメラマンとして南ベトナム(当
時)の首都サイゴン(現ホーチミン市)に滞在。69 年~ 84 年、朝日新聞社カメラマン。84 年~現在、フリーカメラマン。98 年ベトナムのホーチミ
ン市戦争証跡博物館内に石川文洋写真常設展示室開設。2009 年沖縄市が開設した「戦後文化資料展示室ヒストリートⅡ」に、作品が随時展示される。
主な写真展に、「戦争と民衆」「カンボジア 民衆とアンコール遺跡」「琉球舞踊」「大航海時代」「普賢岳・深江町の 1 年」「ヴェネチアの幻想」「沖縄
の基地とアメリカの戦争」「日本縦断徒歩の旅 ― 65 歳の挑戦」「世界の笑顔」「四国八十八カ所」などがあり、主な著書に、『戦争はなぜ起こるのか
―石川文洋のアフガニスタン』( 冬青社 )、『日本縦断徒歩の旅 ―65 歳の挑戦』『カラー版 ベトナム 戦争と平和』『カラー版 四国八十八カ所
―わたしの遍路旅』( 以上、岩波書店 )、『石川文洋のカメラマン人生 貧乏と夢編』『石川文洋のカメラマン人生 旅と酒編』『てくてくカメラ紀行』『ア
ジアを歩く』灰谷健次郎共著 ( 以上、エイ文庫 )、『サイゴンのコニャックソーダ』( 七つ森書館 )、『私が見た戦争』『まだまだカメラマン人生』( 以上、
新日本出版社 ) などがある。
☆★☆★ 「戦争と平和・ベトナムの50年」 ☆★☆★
■開催期間:2014/9/14~10/9 9:30~16:30
休館日/月曜日、祝日の翌日 ※9/15( 月・祝 ) は開館。9/16( 火 )、9/24( 水 ) は休館。
■開催場所:立命館大学国際平和ミュージアム
京都市北区等持院北町56-1
■料 金:大人 400 円 (350 円 ) 中高生 300 円 (250 円 ) 小学生 200 円 (150 円 )
■お問合せ:075-465-8151
■URL :http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/documents/bunyo2.pdf