百花繚乱の江戸絵画の奇跡★ファインバーグ・コレクション展 MIHO MUSEUM
葛蛇玉筆「鯉図」(部分)
MIHO MUSIUM 2013年夏季特別展
「ファインバーグ・コレクション展 江戸絵画の奇跡」
米国メリーランド州にあるファインバーグ・コレクションは、化学者であり実業家でもあったロバート・ファインバーグ氏が一代で蒐集した、江戸絵画を中心とする日本美術のコレクションです。このコレクションの特徴は、狩野派や土佐派など官画(かんが)派の保守的な作品がほとんど含まれず、江戸時代の民間画派(みんかんがは)の、自由で活気に満ちた肉筆画の作品が中心となっていることです。
講演会「アメリカ人の好きな日本美術」
日 時 2013年7月20日(土)13:30~15:30
会 場 南館レクチャーホール
講 演 者 小林忠 (学習院大学名誉教授)
参 加 費 無料(入館料は別途必要)
参 加 方 法 予約不要、当日美術館棟受付で整理券配布
定 員 先着100名様
尾形光琳(おがたこうりん)、酒井抱一(さかいほういつ)らの琳派、池大雅(いけたいが)、与謝蕪村(よさぶそん)、谷文晁(たにぶんちょう)らの文人画、円山応挙(まるやまおうきょ)、森狙仙(もりそせん)らの円山四条派、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)、曾我蕭白(そがしょうはく)らの奇想(きそう)派、そして菱川師宣(ひしかわもろのぶ)、 葛飾北斎(かつしかほくさい)らの浮世絵など、内容は実に多彩です。また、いずれの作品も質が高く、全体として上品な雰囲気を持っていることも大きな特徴です。
本展では、このようなファインバーグ・コレクションを、日本で初めてまとまった形で紹介されます。
コレクションから選び抜かれた優品約90件を通じて、百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の江戸絵画の世界をお楽しみ下さい。
俵屋宗達(たわらやそうたつ)「虎図」
墨だけで描かれた虎。淡く霞んだように見える虎の毛は、ふんわりとした手触りを感じさせるが、その毛は1本ずつ細かく丁寧に描かれている。それに対し虎の縞(しま)模様と、手足や口のラインは、太くたっぷりとした湿潤な線で描かれている。この柔らかでしっとりとした感じは、琳派の水墨画の特徴で、虎は優しく、可愛らしい印象となっている。
会期:2013年7月20日(土)~8月18日(日) 10:00~17:00 ※休館日:月曜日
会場: MIHO MUSEUM 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
料金: 入場料 大人1000円 高・大生800円 小中生300円 ※特別展・常設展ともに閲覧可
主催:MIHO MUSEUM、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン
協力:全日本空輸
監修:小林 忠(学習院大学名誉教授)
http://www.miho.or.jp/
お問合せ:0748-82-3411