琳派四百年 古今展 / 細見美術館
琳派とは、時を超えて共有され、その時、その時代において新たな美を生み出してきた創造力の結晶―。
本展は、「陶」の新たな世界を追求する近藤髙弘(1958年生まれ)、多義的な表現活動を行う名和晃平(1975年生まれ)、独自の「ニッポン画」を展開する山本太郎(1974年生まれ)の、京都ゆかりの三人の現代美術作家が、細見コレクションから共演してみたい作品を選び、自作とのコラボレーションに挑んだ細見美術館初の試みとなります。
細見コレクションの「古」と、現代美術作家の「今」とが織り成す美のダイナミズムをお楽しみください。
近藤髙弘
1958年京都市生まれ。陶芸・美術作家。陶の素材・技法を基軸に、土・ガラス・金属などの立体・平面作品を制作。また、1997年からなら・天河神社など各地で野焼きなどのアースワークを継続している。2011年の東日本大震災以後は「HOTARU」「命のウツワ」アートプロジェクトを開催。
エディンバラ・カレッジ・オブ・アート・マスターコース修了。文化庁派遣芸術家在外研修員、京都市芸術新人賞受賞、Inglis Allen Masters賞受賞など。
主なパブリックコレクションに、ナショナル・ミュージアム・オブ・スコットランド、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ミネアポリス美術館など多数。
名和晃平
1975年大阪府生まれ。彫刻家。京都造形芸術大学准教授。
独自の「Cell」という概念を基軸に、ビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコンオイルなどさまざまな素材とテクノロジーを駆使し、彫刻の新たな可能性を拡げている。現在は自身がディレクターを務めるクリエイティブ・プラットフォーム「SANDWITCH」にて、アート、建築、デザインなど多岐にわたる活動を展開している。第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2010 最優秀賞受賞、平成23年度京都市芸術新人賞受賞など。
山本太郎
1974年熊本生まれ。秋田公立美術大学准教授。
京都造形芸術大学在学中の1999年に、寺社仏閣とファーストフード店が至近距離で混在する京都にインスピレーションを受け、伝統と現代、異質な文化が同居する「ニッポン画」を提唱。日本の古典絵画と現代の風俗が融合した独自の絵画を描き始める。近年では能楽の影響も有り、古典文学の物語性が題材に加わった。その作風は現代の琳派とも評され、2015年の琳派400年記念祭りにおける注目作家の一人となっている。
平成26年度京都市芸術新人賞受賞、平成26年度京都府文化賞奨励賞受賞など。
☆★☆★ -細見コレクションと京の現代美術作家- ☆★☆★
■開催日時:2015/5/23 ~ 7/12 10:00~18:00
休館日/月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
■開催場所:細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
■料 金:一般1100円 学生:800円
■お問合せ:075-752-5555 info@emuseum.or.jp
■URL :http://www.emuseum.or.jp/