樂家五代宗入 と 三代道入、四代一入、九代了入、十五代吉左衞門
今年は樂家五代宗入の生誕350年にあたります。
宗入は、寛文4年(1664)京都の呉服商、雁金屋・尾形三右衛門の子として生まれ、四代一入の養子として樂家に迎えられました。
宗入は、歴代の中で長次郎に最も心を寄せて作陶を行った人物です。宗入の用いる光沢の失せた黒釉は「カセ釉」とよばれ、まるで鉄の釜肌のような侘びた趣です。それは長次郎茶碗の再現ではなく、その侘びた姿の奧には艶やかな趣さえ感じられる、独特の侘茶碗の世界を築き上げています。
また、長次郎へ心を寄せるのは、宗入ばかりではありません。樂歴代は長次郎を深く見据える中から自らの作陶世界を切り開いてきました。当代吉左衞門まで14人の樂歴代の作陶、その中には、それぞれが捉えた長次郎、まさに「14人の長次郎」がいます。
記念の展覧会パートⅡでは、初代長次郎を据え、宗入の名品を中心に、三代道入、四代一入、九代了入、十五代吉左衞門の作品を展示し、5人の取り組みを通して、長次郎に心をよせた作陶の本質、樂家歴代伝統の核心に迫ります。
☆★☆★ 初源への視線
樂家五代宗入 と 三代道入、四代一入、九代了入、十五代吉左衞門 ☆★☆★
■開催日時:2014/12/10~2015/3/1 10:00~16:30
休館日/月曜日(祝日は開館) 年末年始 12/28~1/5
■開催場所:樂美術館 京都市上京区油小路通一条下る
■料 金:大人900円 大学生700円 高校生400円 中学生以下無料
■お問合せ:075-414-0304
■U R L:http://raku-yaki.or.jp/