最後の文人 會津八一の世界
會津八一(1881~1956)は東洋美術史学者(早稲田大学教授)、歌人、書家と多面的に活躍した最後の文人と呼びうる人物で、古寺や仏像の美しさと背後にある歴史的伝統に魅かれ、奈良や京都を逍遥し、歌を詠んでいます。
近年、八一の学芸を評価する機運が高まっており、八一の業績があらためて紹介されることは大変意義深い。
左/會津八一歌書・棟方志巧板画(左幅)新潟市會津八一記念館蔵
右/複製「法隆寺救世観音像の頭部」早稲田大学會津八一記念博物館蔵
本展覧会では、新潟市會津八一記念館および早稲田大学會津八一記念博物館の所蔵品を中心に展示し、多面的業績を残した学芸の偉才・會津八一の全体像を辿る。奈良歌を揮毫した書作品をはじめ、東洋美術史の教材として収集した中国美術品(明器、瓦当など)、さらには、早稲田大学教授時代、研修旅行で学生を引率した際に、京都の寺院を詠じた短歌や戦後、八一へ物資を援助し続けた京都市伏見区の増田徳兵衛(酒造会社社長)や宇治平等院のために揮毫した書作品など、京都ゆかりの書作品も併せて紹介されています。
新潟市會津八一記念館 交換展 京都展
「最後の文人 會津八一の世界」
-66年ぶりの回顧展-
■開催期間:2012年10月6日(土)~2012年12月2日 10:00~17:00
■開催場所: 相国寺承天閣美術館
京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701
■入場料金: 一般800円 大学生600円 中高生300円 小学生200円
■お問合せ: 075-241-0423 museum@zohiko.co.jp
■URL : http://www.shokoku-ji.jp/top.php