春も京博、特別展観 天野山金剛寺の名宝
金剛寺は、山号を天野山といい、もと行基の創建と伝える名刹です。平安時代後期、高野山で修行した阿観(あかん・1136~1207)が再興して真言宗の寺院となり、鳥羽院の第三皇女八条院暲子(1137~1211)の祈願所にもなっています。その後、南北朝時代には八条院の所領が南朝方の大覚寺統の所領となり、金剛寺食堂が南朝の後村上天皇(1327~68)の行在所(臨時の天皇の居所)となったことは、寺の歴史や文化財を考える上で大変重要な出来事となりました。
この展観では、平安時代初期の律令の施行細則を記した『延喜式』四巻(国宝)ほか、「日月山水図屏風」(重要文化財)をはじめとする絵画・典籍・甲冑類などの優品と、近年の調査によって見出された国文学・漢文学関係の重要な資料もあわせて展示いたします。
*特別展観「天野山金剛寺の名宝」会場は、彫刻展示室、金工展示室、書跡展示室の3か所です。
羯鼓 金剛寺
重文 大日如来坐像 金剛寺
重文 獅子(大日如来像台座付属) 金剛寺
重文 日月山水図屏風 金剛寺
■開催日時:2015/3/4 ~ 3/29 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日/月曜日(祝日の場合は開館・翌火曜日休館)
■開催場所:京都国立博物館 平成知新館名品ギャラリー
京都府京都市東山区茶屋町527
■料 金:一般520円(410円)大学生:260円(210円)
高校生以下(18歳未満)・満70歳以上の方:無料(年齢のわかるものをご提示ください)
■主 催:京都国立博物館
■お問合せ:075-525-2473
■URL :http://www.kyohaku.go.jp/