春のコレクション展 「旅する小袖―時空を越える日本のデザイン―」
現代ほど気軽に旅行ができなかった江戸時代、人々は名所や四季折々の美しい風景を小袖にあらわしました。
近江八景、三保の松原、松島など、平面的で直線的な着物の形を活かしたデザインは、まるでカンバスに描かれた絵のようで、小袖を広げて飾れば目の前に美しい大パノラマが展開されました。
能楽や和歌、『源氏物語』や『伊勢物語』といった文芸も小袖に多くあらわされました。女性たちはお気に入りの物語を身にまとい、その世界に思いを馳せたことでしょう。
小袖のデザインは人々の憧れや思いを写し、時を越え、現代の着物にいたるまで受け継がれています。
千總ギャラリーでは、かつて女性たちが楽しんだように、衣桁に飾ってご覧いただきます。
古来日本人が愛した名所へ、物語の名場面へ、小袖の旅へ出発です。
】トークイベント「海を渡った小袖―西洋が憧れた日本―」
明治時代、東西の文化交流が盛んになる中、西洋に輸出された小袖や美術品はジャ
ポニスムのブームを巻き起こしました。
日本の美意識やファッションが西洋にどのように受容されたのか、歴史的、文化的背
景とともにご紹介します。日時:2017年6月17日(土)15:00~
講師:周防珠実(京都服飾文化研究財団キュレーター)
料金:無料(要事前申込)■ 周防珠実
専門は18-19世紀の西洋服飾史。明治期に輸出された日本製室内着の調査研究。ジャポニスム期に流出した日本染織品の共同調査。主な著書に『ファッション18世紀から現代まで』[編著](タッシェン、2002)、『世界服飾史』[共著](美術出版社、1998、2010増補新装版)、『ヨーロッパに眠る「きもの」̶ジャポニスムからみた在欧美術館調査報告̶』[共著](東京美術、2017年春刊行予定)、他。申込方法
FAX(075-211-2530)または千總ホームページ内のお問い合わせフォームよりご応募ください。
☆★☆★☆ 春のコレクション展 「旅する小袖―時空を越える日本のデザイン―」 ☆★☆★☆
■開催日時:2015/4/6 ~ 6/27 10:00~18:00
休館日/毎週水曜日(但し、祝日開館、翌日休館)
■第2 会場:千總ギャラリー
〒604-8166 京都市中京区三条烏丸西入御倉町80番地 千總本社ビル2階
■入 場 料:無料
■お問合せ:075-221-3133
■U R L:http://www.chiso.co.jp