戦国乱世と山科本願寺
かつて、洛東山科の地には、本願寺第8代蓮如の建てた本願寺を中心に、戦国時代屈指の宗教都市「山科本願寺・寺内町」が形成されました。そこには多くの商工業者も居住し、都とならぶほどの繁栄を誇りました。
しかし、天文元年(1532)、不安定な政治情勢に巻き込まれ、近江六角氏や法華一揆などの攻撃を受け、8月24日、わずか半日にして灰燼に帰しました。現在は土塁が遺るのみですが、その巨大さからも往時の様子がうかがえます。
この故地は2002年に国史跡の指定を受け、今年2016年3月には、中心部にあたる「御本寺」と呼ばれる地域が追加指定され、「山科本願寺跡及び南殿跡」と呼ばれています。
本展覧会では、戦国乱世の合戦の様子を活写する「真如堂縁起絵巻」や、関連する武将の古文書、浄土真宗関係の法宝物などを展示し、この時代の特質と、戦国宗教都市「山科本願寺・寺内町」の様相を紹介いたします。
10月15日(土) 13:30~
記念講演会 (聴講無料・一般来聴歓迎・事前申込不要)
講 題 山科本願寺・寺内町の創立と終焉
講 師 草野 顕之 氏(大谷大学教授)
会 場 大谷大学響流館3Fメディアホール
11月13日(日) 13:30~
フィールドワーク「山科本願寺跡を歩く」 (事前申込制・先着20名様)
内 容 山科本願寺跡の遺構を、絵図にもとづきながら訪ねます。
案 内 人 草野 顕之 氏(大谷大学教授)
場 所 山科本願寺跡周辺
参 加 費 500円(資料代+保険料)
応募方法 往復はがきにお名前・ご住所・当日連絡の取れるお電話番号をご記入の上、
大谷大学博物館までご郵送ください。(はがき1枚につき1名)
2016年度特別展
☆★☆★ 「戦国乱世と山科本願寺」 ☆★☆★
■開催日時:2016/10/13~11/28 10:00~17:00
休館日/日曜日・月曜日(ただし11/21、27、28は開館)
■開催場所:大谷大学博物館 京都市北区小山上総町
■入 場 料:一般・大学生 500円 小・中・高校生 無料
■お問合せ:075-411-8483
■URL :http://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/