志村ふくみ ―母衣(ぼろ)への回帰―
現代日本の染織分野に独自の世界を展開する志村ふくみは、大正13年(1924)に滋賀県近江八幡市に生まれ、母・小野豊の影響で、織物を始めました。昭和32年(1957)の第4回日本伝統工芸展に初出品で入選し、その後も受賞を重ねます。そして、平成2年(1990)には、紬織の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
草木からの自然染料で染められた糸によって織りあげられた作品は、多くの人を魅了し、国際的にも高く評価されています。「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として、平成26年(2014)に第30回京都賞(思想・芸術部門)を受賞し、平成27年(2015)には文化勲章を受章しました。
このたびの展覧会では、代表作を中心に、初期の作品から最新作までを一堂に展示することで、60年におよぶ創作の歩みを紹介するとともに、志村ふくみの魅力とその芸術の核心に迫ります。
※3月1日(火)から一部展示内容が変わります。
[前期]2月2日~2月28日、[後期]3月1日~3月21日
詳しくは、作品リストでご確認ください。
関連イベント
対談「紬の着物を着て茶室に入ること」
ゲスト:志村ふくみ氏、熊倉㓛夫氏(静岡文化芸術大学学長)
日時: 2月13日(土)午後2時~3時30分
会場: 京都国立近代美術館 1階ロビー
定員: 先着200名
※聴講無料。当日午前10時より1階受付にて整理券を配布します。講演会「母衣(ぼろ)への回帰」
ゲスト:志村ふくみ氏(聞き手:志村洋子氏)
日時: 3月6日(日)午後2時~3時30分
会場: 京都国立近代美術館 1階講堂
定員: 先着100名
※聴講無料。当日午前10時より1階受付にて整理券を配布します。キッズプログラム 鑑賞ツアー『これはどんな色?』
志村ふくみの着物の「色」から自由にイメージを膨らませてみよう。
おしゃべりしながら作品を楽しむツアーです。
日時: ①2月20日(土)午後2時~3時
②3月12日(土)午後2時~3時
定員: 各回小学生10名(保護者の見学可能)、事前申込制
参加費:無料(保護者は要観覧券)
※詳細はこちらをご覧ください。
☆★☆★ 志村ふくみ ―母衣(ぼろ)への回帰― ☆★☆★
■開催日時:2016/2/2~3/21 9:30~17:00
休館日/毎週月曜日休館(ただし、3/21は開館)
■開催場所:京都国立近代美術館
京都市左京区岡崎最勝寺町(岡崎公園内)
■料 金:一般900円 大学生500円 高校生以下無料
※本料金でコレクション展もご覧いただけます。
※前売券は、10月8日までの期間限定発売
■主 催:京都国立近代美術館 京都新聞
■お問合せ:075-761-4111
■U R L:http://www.momak.go.jp/