平成27年新春展「茶箱を楽しむ」
点前に必要な茶道具をコンパクトに収納でき、携帯にも便利な茶箱は、利休の時代から旅持ちの仕込み箱として用いられてきました。
戦乱の世には陣中において、江戸時代には参勤交代の折に、さらには旅の道中、花見や紅葉狩り等、四季折々に人々は茶箱を携えて茶の湯を楽しんできました。茶箱には、様々な趣向を凝らした諸道具が好みに応じて仕組まれ、それぞれ独自の世界が造り出されています。
また、長らく定まった法式がなく、臨機応変に用いられてきた茶箱は、裏千家11代玄々斎によって「雪月花」の茶箱点前が考案され、新たな一面が加わりました。
この度の展覧会では、茶箱、茶籠、旅箪笥など、茶の湯の世界に見られる仕込み箱の世界が紹介されます。
第Ⅰ期:1月7日(水)-2月1日(日)
月下門茶箱 圓能斎在銘
仙叟好旅簞笥 キンマ鳥獣文茶箱
第Ⅱ期:2月3日(火)-3月1日(日)
御庭茶箱 玄々斎好 北村美術館蔵
匙鉋目茶箱 玄々斎好 十一代一閑作
源氏蒔絵茶箱 圓能斎好
第Ⅲ期:3月3日(火)-4月5日(日)
菱文茶籠 無限斎好
利休形旅簞笥 利斎作 他約40点。
☆★☆★「茶箱を楽しむ」 ☆★☆★
■開催日時:2015/1/7 ~ 4/5 9:30~16:30 (入館と呈茶は午後4時まで)
休館日/月曜日(但し、祝日は開館1/12)、1/13(火)
■開催場所:茶道資料館
京都市上京区堀川通寺之内上ル(裏千家センター内)
■料 金:一般700円 大学生400円 中高生300円 小学生以下無料
■お問合せ:075-431-6474
■URL :http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/