平成26年春季特別展「京の雛さま 江戸の雛さま -東西ひなくらべ-」
待ち焦がれる春の暖かさをいち早く運んでくれるのが雛の節句です。
今回は新機軸として江戸の香りのする雛さまに登場して頂く運びとなりました。
江戸の香りのする雛さまとは、目の表情や鼻梁のかもしだす凛とした美しさの雛さまたちです。明和の頃、大槌屋が初代舟月に頭を彫らせて「古今雛」と名付けて売りに出し、たちまちのうちに評判となりました。こうして、江戸発信の古今雛はブランドの雛となったのです。
雛さまの飾り物も江戸の商家風で遊び心に溢れています。江戸前の粋な雛さまの雰囲気を楽しんでいただきます。
ひるがえって京の雛さまは神秘的な面差しの大型の享保雛、典雅な古今の立雛、たおやかな有職雛、まあるいお顔の愛くるしい次郎左衛門雛など懐かしいお顔が並びます。雛の饗宴に欠かせない雛懐石や雛調度も展示します。
併せて大小の御所人形や加茂人形、さらに平野の家に伝わる、丸平大木の五段飾りの雛さまや、市松人形などが賑々しく出そろって皆様をお迎えいたします。
展示作品 ◆京の雛さま◎主な作品
1.享保雛 二対
2.古今雛 立姿 一対
3.次郎左衛門雛 三対
4.有職雛(直衣姿、袿袴姿)二対
5.犬張子 二対
6.御所人形 水引手腹掛座姿
7.御所人形 這子 他
8.加茂人形 高砂 他
9.芥子人形
10.網蒔絵雛懐石調度 一括
11.檜皮葺御殿造
12.市松人形 一括 他
◆江戸の雛さま◎主な作品
1.古今雛 五段飾雛家具
原舟月、仲秀英、川端玉山 他
その他、掛幅、屏風絵など、あわせて約80点を展観します。
関連イベント/少女たちの「ひな茶会」 子どもたちによる点前とお運び
毎年、雛展の恒例行事として人気のひな茶会。小学生と中学生の女の子たちが華やかな晴れ着姿で点前とお運びを披露します。
日時/3月2日(日)11:00、12:00、13:00、14:00、15:00 席入
定員/各回6名
料金/2,000円(薄茶、和菓子、入館料含む)
2月28日(金)までに「平野の家わざ永々棟」へ電話またはFAXでお申込みください。
■開催日時:2014/2/25 ~ 3/30 10:00~17:00 休館日/月曜日
■開催場所:平野の家 わざ永々棟
京都市北区北野東紅梅町11
■主 催:財団法人 高津古文化会館、平野の家 わざ永々棟
■入 場 料:一般1000円 高大学生800円 ※薄茶・和菓子付:2000円
■お問合せ:075-462-0014
■URL :http://waza-eieitou.com