小川 千甕 展—縦横無尽に生きる/ 京都文化博物館
小川千甕(1882〜1971)は、明治末期から昭和期までの長きにわたって、仏画師・洋画家・漫画家・日本画家として活躍しました。
京都の書肆「柳枝軒」の家に生まれた千甕は、少年時代は仏画を描いていました。その後、浅井忠に洋画を学ぶ一方で、新感覚の日本画も発表し始めます。同じ頃、京都市立陶磁器試験場の絵付け技手となったことをきっかけに「千甕」(せんよう)の雅号を自ら名付けますが、俳画や挿絵の画家としては「ちかめ」の名でも親しまれていました。
明治末、28歳で東京へ越し、『ホトトギス』などに挿絵、漫画を発表して人気を博します。さらに1913年(大正2)には渡欧し、印象派の巨匠ルノワールにも会っています。帰国後は日本美術院に出品し、本格的な日本画家として活躍しました。その後、少年時代に憧れた富岡鉄斎を思わせるダイナミックな筆遣いの南画(文人画)で愛されました。
本展は、千甕の初期から晩年に至る仏画、洋画、漫画、日本画約140点とスケッチブック、工芸などの資料を一堂に展示し、その芸術を紹介する初めての回顧展です。
展示構成と主な作品
第一章 京都での修業その壱—仏画と洋画
第二章 京都での修業その弐—日本画とデザイン
第三章 東京、そしてヨーロッパへ
第四章 縦横無尽の時代へ—日本画家・洋画家・漫画家として
第五章 昭和の「南画家」として
第六章 晩年輝く—縦横無尽・放縦遊戯の世界
小川千甕展オリジナルふきん
奈良の老舗「中川政七商店」との素敵なコラボが実現!
本展オリジナルふきんが11月下旬~当館1階ミュージアムショップで販売予定。
カラフルで可愛い、千甕の魅力が詰まったふきんです。(税込756円)
関連イベント
①レクチャー「よくわかる小川千甕入門」
- 日 時:平成27年12月12日(土)午前10時半から正午まで
- 講 師:植田彩芳子(当館学芸員)
- 会 場:当館3階フィルムシアター(定員170名先着順)
- 会 費:無料(ただし、本展覧会入場券[半券可]が必要です)
- 申込方法:下記ホームページよりイベント毎に先着順受付。もしくは、往復はがきにて住所、氏名(返信面にも)、電話番号、希望イベント名・番号①を明記し、京都文化博物館「小川千甕関連イベント」係へ
- 日 時:平成28年1月9日(土)午前10時半から正午まで
- 講 師:島田康寛氏(美術史家、前神戸市立小磯記念美術館長)
- 会 場:当館3階フィルムシアター(定員170名先着順)
- 会 費:無料(ただし、本展覧会入場券[半券可]が必要です)
- 申込方法:下記ホームページよりイベント毎に先着順受付。もしくは、往復はがきにて住所、氏名(返信面にも)、電話番号、希望イベント名・番号②を明記し、京都文化博物館「小川千甕関連イベント」係へ
- 日 時:平成27年12月18日(金)、19日(土)、
- 平成28年1月16日(土)、22日(金)、23日(土)
*金曜日は午後6時から、土曜日は午後2時から、展示室内で行います。
申込:事前申込み不要、ただし当日の入場者に限ります。
☆★☆★☆ 小川千甕展 —縦横無尽に生きる ☆★☆★☆
~彼は、仏画師・洋画家・漫画家・日本画家だった。
■開催日時:2015/12/8~2016/1/31 10:00~18:00( 金曜19:30)
■開催場所:京都文化博物館 4階特別展示室
休 館 日/月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、12/28~1/4
■主 催:京都府、京都文化博物館、読売新聞社 美術館連絡協議会
■入 場 料:一般1000円(800円) 大高生700円(500円) 中小生400円(300円)
*上記料金で、総合展示と3階フィルムシアターもご覧いただけます。*( )内は前売券
[主な前売券の販売所] 平成27年12月7日(月)までの期間限定販売。
前売券は、ローソンチケット(Lコード56174)ほか、京阪神主要プレイガイドで販売。
■お問合せ:■URL :http://www.bunpaku.or.jp/