女性が描いた昭和のエレガンス
近代から現代にかけて、京都では数多くの女性画家が輩出されました。特に、大正から昭和期には、女性や子どもをモチーフに、その時々の時世を鮮やかに反映させた作品を世に送り出した女性画家の活躍が見られます。
本展では、京都ゆかりの女性画家として梶原緋佐子、広田多津、三谷十糸子、北沢映月をとりあげます。菊池契月に師事した梶原緋佐子は、同時代の女性をリアルに描いた後、独自の美人画を大成しました。また、西山翠嶂に学んだ広田多津は、舞妓や裸婦をテーマに女性美の本質を追求しました。そして西山翠嶂門下に入り京都で画道を切り開いた三谷十糸子は詩的な人物表現を展開し、北沢映月は上村松園と土田麦僊に学んだ後、装飾性と写実的な描写を調和した画風を築きあげました。これら4人による女性ならではの繊細で叙情あふれる世界を紹介します。
講演会
10月27日(日)
昭和を生きた女性画家
吉中充代(京都市美術館学芸課長補佐)
11月10日(日)
華やぎの昭和ファッション
青木美保子(京都女子大学家政学部生活造形学科准教授)
時間=14:00~15:30 場所=1階ロビー ※要入館券ギャラリーツアー
「学芸員と一緒に会場を回り、作品の魅力を発見しましょう。」
日時 : 10月19日(土)、11月2日(土)
時間 :14:00から約30分
場所 : 一階ロビー集合
ナビゲーター : 山田由希代(当館主任学芸員)
新館企画展
“印象作品ができるまで -「春」「婦女」「或る家族」-”
細部を観察してかたちを生き生きととらえる素描、画面構成やモチーフを整えて作品の構想を決定していく下絵などには、制作の裏にある画家の試行錯誤が表れています。
堂本印象の代表作でもある〈春〉〈婦女〉〈或る家族〉を素描、下絵とともに紹介します。
■開催期間:2013/10/10~11/24 9:30~17:00
休館日/月曜日(10/14(月・祝)開館・10/15休館/11/4(月・祝)開館・11/5休館)
■開催場所:京都府立堂本印象美術館
京都市北区平野上柳町26−3
■入 場 料:一般500円 高大生400円 小中生生200円
■お問合せ:075-463-0007
■URL :http://insho-domoto.com/plan/new/current/