刺繍(ぬい)と天鵞絨(ビロード)
「刺繍絵画」「天鵞絨友禅」などと呼ばれた明治の染織繍をご存知でしょうか。絵筆の代わりに絹糸や金糸を用いて、写実的でありながら独自の存在感を放つ花鳥、風景、動物などをあらわした刺繍。天鵞絨の一部を起毛させることによって、繊細な風景描写を得意とした天鵞絨友禅。光の反射まで計算し尽くされた作品は、明治宮殿を彩り、万国博覧会で披露されるやいなや西洋の人々の度肝を抜きました。
江戸時代に培われた名人の技が、西洋との出会いをへて、ここ京都で一気に花開いた明治の染織繍。今展では、西村總左衛門(千總)、飯田新七(髙島屋)らが手掛けた作品をはじめ、空前絶後の技術と優美さを誇る明治の刺繍、そして天鵞絨友禅の作品をご覧いただきます。絹糸の輝きをどうぞご堪能ください。
☆★☆★ 刺繍(ぬい)と天鵞絨(ビロード)☆★☆★
■開催日時:2016/8/20~11/13 10:00~17:00
休館日/月・火曜日(祝日開館)
■開催場所:清水三年坂美術館
〒605-0862 京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1
■料 金:一般 800円 中高大生 500円 小学生 300円
■お問合せ:075-532-4270
■U R L:http://www.sannenzaka-museum.co.jp/