伊藤若冲 与謝蕪村★櫻谷文庫所蔵初公開
木島櫻谷旧邸の2016年春の特別公開が3月5日より開催されます。
本年は櫻谷好みの所蔵品より、「伊藤若冲と与謝蕪村」の作品が初公開されるほか、
竹久夢二の人形やお雛様も出迎えてくれます。
そのほか櫻谷作品の展示、婚礼衣裳の展示と盛りだくさんな内容で、櫻谷旧邸内が賑々しくなっています。
櫻谷文庫は、日本画家・木島櫻谷(1877~1938)の居住していた和館、洋館、画室
などの建造物からなり、および桜谷作品、習作、写生帳や画材、手紙類など桜谷に関わる資料類、さらに櫻谷の収集した中世から近代にかけての日本画関係書画、詩文集、書籍、典籍など数千点以上の資料類を収蔵しています。
櫻 谷は、明治10年、京都市中京区三条室町の商家に生まれ、京都市立商業学校を中退、日本画家今尾景年の画塾に入門、同時に山本谿愚について漢詩を学びまし た。明治40年、第1回文展に「しぐれ」で2等賞に入選、第6回展まで連続入賞し、大正2年第7回展では、今尾景年にかわって審査員を務め、大正元年に京 都市立美術工芸学校教諭、大正4年京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)教授となりました。櫻谷は、大正元年頃、室町御池から衣笠等持院の地に引っ 越しています。その時に母屋(和館)と収蔵庫および展示室(洋館)、それにアトリエ(画室)が建てられています。
この櫻谷の引越しを契機に、土田麦僊、金島桂華、山口華楊、村上華岳、菊池芳文、堂本印象、西村五雲、小野竹僑、宇田荻村等京都画壇の画家たちが衣笠周辺の地に移り住むようになりました(「円山四条派の系譜」も参照ください)。
櫻谷文庫は、櫻谷没後、昭和15年3月25日に、櫻谷の作品、建造物、櫻谷が収集した詩文集、書画、書籍、典籍等を保管管理、公開し展示、併せて美術研究者、芸術家支援を目的に設立されました。
櫻谷文庫所蔵伊藤若冲 与謝蕪村 初公開
☆★☆★ 夢二人形・お雛様 ☆★☆★
■開催期間: 20163/5~4/3 の間の金・土・日 10:00~16:00(受付終了)
■開催場所: 木島櫻谷旧宅(京都市北区等持院東町56)
■料 金: 600円
■主 催: 公益財団法人櫻谷文庫
■お問合せ: 075-461-9395 info@oukokubunko.org
■URL :http://www.oukokubunko.org/sp/access6.html