レオナール・フジタとパリ 1913-1931/藤田嗣治渡仏100周年記念
1913年の夏、藤田嗣治(レオナール=ツグハル・フジタ、1886-1968)は画家を志し単身、船でフランスをめざしました。
マルセイユ経由でパリに辿り着いた藤田は、すぐさまフランスでの生活に溶け込み、芸術家として注目されるようになります。
当時のパリでは外国からやってきた数多くの芸術家たちが活躍しており、モディリアーニらの画家仲間たちと親しく交友し、アンリ・ルソーにも深く傾倒しながら、藤田は独自の表現を見出していきます。
渡仏して3ヵ月後の1913年11月14日、藤田はパリのグランパレで開催された第11回サロン・ドートンヌの内覧会を友人の川島理一郎とともに訪れ、芸術家としての立ち位置を考える重要な契機を迎えます。
異国の地で日本人であることを強く意識し、西洋と東洋の融合を模索するなか、なめらかな白い地塗りの上に細く繊細な墨線を駆使した“グラン・フォン・ブラン”(乳白色の下地)という揺るぎない独自性を獲得するのに至りました。
こうした描法で描かれた裸婦や猫の独自の絵肌は、「素晴らしき乳白色の地」と賞賛され、高い評価を受けました。
本展は、藤田が渡仏してのちラテン・アメリカへ旅立つまでの1913年から1931年までの時期に焦点を当て、フランスおよび日本各地から集められた作品を展覧。エコール・ド・パリの寵児「フジタ」誕生までの軌跡と同時に、パスキンやキスリング、ローランサンら藤田と時代を分かち合った芸術家たちの作品も合せて展示します。
☆★☆★ レオナール・フジタとパリ 1913-1931 ☆★☆★
■開催日時:2013/10/25 ~ 12/1 10:00~20:00
■開催場所:美術館「えき」KYOTO
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
■入 場 料:一般 900円 高・大学生 700円 小・中学生 500円
■主 催:京都新聞社
■お問合せ:075-352-1111 ジェイアール京都伊勢丹大代表
■URL :http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/