ガレ・ドーム展
天才工芸作家として名高いエミール・ガレと宿命のライバルであるドーム兄弟。
彼らは、フランスのナンシーを拠点に活躍し、工芸を芸術にまで高めたアール・ヌーヴォーの巨匠です。小さな店柄、ミニアチュールを中心に取り揃えている。
展示即売されているので、この機会に是非。
Emille Galle / エミール・ガレ
1846年~1904年。アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸作家、陶器、家具のデザイナー。
フランス北東部のナンシーで、ガラスや陶製の器を製造する工場を経営する父のもとに生まれる。
学生時代には文学、修辞学、哲学、植物学などを学び、優れた成績を残した。
のちに父の会社の経営を引き継ぎ、ガラス器、陶器の製造販売を手がけるようになる。
1889年パリ万国博覧会で出品された作品は非常に高い芸術性を有し、
ガラス部門でグランプリを、また陶器と家具部門でもそれぞれ金、銀賞を受賞。
その後も「マルケットリ」や「パティネ」など新たなガラス技術を開発し、
1900年のパリ万国博覧会でも再びグランプリを獲得、その人気を不動のものにした。
Daum Freres / ドーム兄弟
兄:オーギュスト・ドーム(1853年~1909年)、弟:アントナン・ドーム(1864年~1930年)。
エミール・ガレと並び称される、アール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸作家。
兄オーギュストはパリで法学を学び、弟アントナンはパリの工芸学校で技師の資格を得、
兄弟ともに父の経営するガラス製造工場を引き継ぐ。
1889年パリ万国博覧会でのガレの成功に触発され、工場に装飾ガラス部門を設けて美術工芸品としてのガラス生産を開始。
「ヴィトリフィカシオン」「アンテルカレール」などの独自の技法を開発するだけでなく、
工芸作家や美術作家などの優秀なスタッフを採用し、水準の高い作品を数多く世に送り出した。
1900年パリ万国博覧会に出品し、ガラス部門でグランプリを獲得、アール・ヌーヴォーを代表する工房となる。
ドーム工房は現在では高級クリスタルのメーカーとして、今日に至るまで操業を続けている。
■開催日時:2014/11/29~12/26 12:00~18:00
休廊日/月曜日 12/7
■開催場所:IMURA ART
〒606-8395 京都市東山区古門前通大和大路東入ル元町378-1
■料 金:無料
■お問合せ:075-746-2187 furumonzen@imuraart.com
■U R L:http://www.imuraartglass.com