花園大学歴史博物館所蔵「梅忠町家屋敷絵図」は、京都における町家研究に果たす意義が多大な資料である。これまでの京町家研究は、建屋の一階平面図の復元が限界であった。先学の尽力により「指物屋町」全体の町家一階平面が復元され、各地の町家比較研究に寄与してきた。

今回展観する「梅忠町家屋敷絵図」は、全戸の間取図に二階部分が描かれており、京町家の建築の有り様が認識できるものとなっている。このことから、当館ではこれまでに『花園大学歴史博物館資料叢書第二輯　梅忠町家屋敷絵図目録』として刊行しているが、さらに京町家の実態に迫るため、建築学的見地より町家復元するためのプロジェクトチームを立ち上げ、全戸の復元を行うこととした。
 
 

このプロジェクトは、本学教員に加え、京町家建築に造詣の深い一級建築士と協働し、文化的・建築史的検討に加え、当時の作事に関わった大工たちに迫ろうとするものである。

 

■開催期間：2013/11/4～12/13  10:00～16:00 （土曜日は１４：００まで）
休館日/毎週日曜日
■開催場所：花園大学歴史博物館
京都市中京区西ノ京壺ノ内町8-1（花園大学キャンパス内 無聖館4階）
■料 　 金：無料
■お問合せ：075-811-5181
■URL     ：http://www.hanazono.ac.jp/museum/museum2013kyomachiya