縄文人の土偶ワールドの謎に迫る秋 / MIHO MUSEUM・土偶コスモス
子供のおもちゃや人形ではない。 技術的には可能な技術があるのに初期の土偶には決まって「顔」がありません。 感じ取った人の気配を表していると考えられますが、 なぜそうしたのかがわかりません。
内覧会での国学院大学小林達雄名誉教授の挨拶の中にあった言葉である。
土偶とは・・・何なのか!?
関心空間が”DOGU”へと膨らんでしまった。
一歩Doguワールドへ足を踏みいれると・・・
日本最古級紀元前1万3000年前の相谷土偶(東近江市)をはじめ、
全国120ケ所の遺跡から出土した国宝3点を含む約220点の土偶と土器をあわせ、
総数320点が展観できる関西最大規模の展示だった。
儀礼や祭祀のため呪術的な目的で作られたと考えられるが、
実態は未だ謎のままである。
土器を中心にしていた古代史の展示で、土偶は隅っこにあったものだ。
縄文時代の土偶は、その独自の表現と造型の多様さが、近年注目を集めている。
縄文に残されたストーンサークルは、共同体の祭祀の場所を意味するだけでなく、
四季をも計る形跡を残していた。
恐るべし縄文! 侮れない縄文!
日本の始祖となる縄文人の土偶には、どんな気持ちが投影されていたのだろうか・・・
DOGUにハマッテしまいそうである。
微笑んでるかのようなハート型の顔
(川端康成とハート形土偶のツーショット)
「現代の前衛彫刻を思はせるやうなところもあるが、
どの角度から見ても、 わざとらしさや破綻はない。みごとである」
川端康成のかつて絶賛した弁である。
土偶を見て、
「・・・・ 驚いた。こんな日本があったのか。いやこれこそが日本なんだ。
・・・・・まさに私にとって日本発見であると同時に、自己発見でもあったのだ。」
と惚れ込んだ岡本太郎の作品
「若い夢」(1974年)も北館ロービーに展示されている。
「若い夢」(1974年)も北館ロービーに展示されている。
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縄文人は土偶に何を託したのか・・・
近年注目を集めている土偶を、あなたの心で
感じとってみてはいかがだろうか。
近年注目を集めている土偶を、あなたの心で
感じとってみてはいかがだろうか。
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縄文ワールドへのタイムトンネルはMIHO MUSEUMにある。
秋季特別展 土偶・コスモス
■開催日時:2012年9月1日~12月9日 10:00~17:00 ※会期中展示替えあり
休館日/月曜日(9/17・10/8は開館、9/18・10/9は休館)
入館時間/16時まで
■開催場所:MIHO MUSEUM 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
■料 金:大人1000円 高・大生800円 小・中生300円
■料 金:大人1000円 高・大生800円 小・中生300円
■主催:MIHO MUSEUM 京都新聞社
■お問合せ:0748-82-3411
http://www.miho.or.jp/japanese/index.htm
http://www.miho.or.jp/japanese/index.htm