映画「明日をつくった男~田辺朔郎と琵琶湖疏水~」の無料上映会
明治23年4月の竣工以来,豊かな水の恵みで京都に暮らす人々の暮らしを守り,産業や文化を支えてきた琵琶湖疏水は,今年で125周年を迎えました。京都市上下水道局では琵琶湖疏水竣工125周年を記念し,夏休み期間中,琵琶湖疏水記念館において,映画「明日をつくった男~田辺朔郎と琵琶湖疏水~」の上映会を開催しています。
明治のはじめ,幕末の動乱の傷跡を深く残し,東京遷都により衰退の危機にあった京都が,近代都市として再生を果たす契機となった琵琶湖疏水工事。この工事を指揮したのが,20代の若きエンジニア,田邉朔郎(たなべさくろう)でした。
この映画は,平成15年に京都で開催された「第3回世界水フォーラム」に向けて製作されたもので,100年先の未来をも見据えて前代未聞の難工事に挑んだ明治の人々の気概や工事の様子,琵琶湖疏水の現在の姿をアニメーション,CG,実写を織り交ぜて,いきいきと描いています。
監督/牛山真一 出演/鶴見辰吾,純名りさ,寺田農 ほか 製作/虫プロダクション株式会社
1861年~1944年。日本の土木工学の開拓者。
1861年に江戸で生まれ,1883年に工部大学校(現・東京大学工学部)を卒業。右手中指に大けがを負いながら,左手で執筆した卒業論文「琵琶湖疏水工事の計画」が,北垣国道京都府知事の目に留まり,23歳の若さで琵琶湖疏水建設事業の主任技師に抜擢された。
前代未聞の難工事を率いるとともに,アメリカの水力発電所を視察し,蹴上に日本最初の事業用水力発電所を建設した。京都の産業や市民生活の近代化の礎をつくったひとりである。
琵琶湖疏水の完成後も,トンネル,運河,水力発電,鉄道,治水,防災など日本各地の幅広い事業で活躍し,日本の近代化に大きく貢献した。
京都市上下水道局では,平成元年に琵琶湖疏水記念館を開館するに当たり,田邉家から,田邉朔郎の卒業論文,日記など貴重な資料約1万点の寄託を受け,一部を琵琶湖疏水記念館において展示している。
琵琶湖疏水竣工125周年記念
☆★☆★☆ 映画「明日をつくった男~田辺朔郎と琵琶湖疏水~」の上映会 ☆★☆★☆
■開催日時:2015/7/19~8/23の毎週日曜日 14:00~15:30(上映時間84分)
■開催場所:琵琶湖疏水記念館 2階AVホール
〒604-8156 京都市左京区南禅寺草川町17
■料 金:無料 先着順定員40名
■お問合せ:075-672-7810 総務課 075-752-2530 疏水記念館
■U R L:http://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000183805.html