「京の夏の旅」特別公開★仁和寺
保存修理が完了した「仁和寺 観音堂」で、第44回「京の夏の旅」文化財特別公開が行われます。仁和寺の最重要儀式「伝法灌頂(でんぽうかんじょう)」が行われる観音堂(重文)は、江戸初期の建物で、6年にわたり半解体修理が行われ、373年前の美しい建物が甦りました。千手観音菩薩立像の両脇には、不動明王像と降三世明王像(ごうざんぜみょうおう)が安置され、周囲に眷属(けんぞく)の二十八部衆像や風神・雷神像がずらりと並ぶ様は、圧巻です。観音菩薩が、さまざまな姿に身を変えて人々を救う「三十三応現身図」や、「六道絵」などが、柱や壁に極彩色で描かれ、濃密な絵画空間が広がります。
~よみがえった障壁画 三十三体の仏像が並ぶ荘厳な空間~
観音堂(重文)は、江戸初期(1640年頃)再建のお堂で、仁和寺で最重要儀式とされる「伝法灌頂」が行われる場所。2012年から6年にわたり半解体修理が行われ、再建当時の美しい壁画がよみがえりました。落慶記念の特別公開です。荘厳な堂内に、本尊・千手観音菩薩立像、両脇に不動明王像と降三世明王像が安置され、周囲に眷属の二十八部衆像や風神・雷神像が並ぶ様は圧巻です。今回は、観音菩薩が様々な姿に身を変えて人々を救う「三十三応現身図」や「六道絵」などが柱や壁に極彩色で描かれた濃密な絵画空間全てをご覧いただきます。
7/17(水)~9/1(日)公開
金堂(国宝)/ 経蔵(重文)
~京都御所から移築された現存最古の紫宸殿~
真言宗御室派総本山で世界文化遺産。「御室御所」と呼ばれ代々皇室から住職を迎えた門跡寺院で、慶長年間造営の御所の紫宸殿(即位の大礼などの儀式が行われた建物)を移築した金堂(国宝)は、桃山時代の宮殿建築を伝える貴重な建物です。極彩色の「浄土図」が描かれた荘厳な堂内には、本尊・阿弥陀三尊像や四天王像、帝釈天像などが安置されています。また、八角形の回転式輪蔵(書架)を持つ経蔵(重文)は「天海版一切経」を納めるお堂で、細部の彫刻や四方の壁画は今も美しい色彩を留めています。
※輪蔵を回転させることはできません。
※9/2~9は拝観休止。9/23は12:00~の公開。
「京の夏の旅」特別公開★仁和寺
■開催期間: 2019/7/6~9/30 10:00~16:30
※仁和寺 観音堂は 7/17(水)~9/1(日)公開 9:30~16:30(受付終了16:00)
■開催場所: 仁和寺 京都市右京区御室大内33
■入場料金: 大人600円 観音堂は1,000円(記念品付)
■お問合せ: 075-461-1155
■URL : http://ninnaji.jp/