大文字が送り火なら、迎え火は・・・・萬燈会厳修 / 六波羅蜜寺
現存する空也上人の祈願文によると、応和3年8月(963)諸方の名僧600名を請じ、金字大般若経を浄写、転読し、夜には五大文字を灯じ大萬灯会を行って諸堂の落慶供養を盛大に営んだ。これが六波羅蜜寺の起こりである。
六道の辻に近い六波羅蜜寺では、盂蘭盆を迎える8日からの3日間、大萬燈会を点じ、お精霊さんを迎えている。
お精霊さんがこの世にお帰りいただきやすい様に、鐘を撞き、帰る場所を知らしているのが、「迎え鐘」である。六波羅蜜寺の迎え鐘は地下にある大釣鐘を綱紐を引いて鳴らします。
本堂内で灯心による大文字を点じ、七難即滅・七福即正の祈願が空也上人以来の伝統行事として修ぜられ、火の要心の護符が授けられます。
なお、萬燈会によって迎えられた精霊は、16日の大文字の送り火によって送られ、この萬燈会を迎え火として信心を得ている。
本堂では「大」の字に灯された土器杯百八つが献灯されます。本堂の外の境内にも数多くの灯明が点火され、一帯が優しい光に包まれ、幻想的な雰囲気が漂います。
☆★☆★☆ 萬燈会厳修 ☆★☆★☆
■開催日時:8/8~8/10 20:00 厳修
■開催場所:六波羅蜜寺
〒605-0813 京都府京都市東山区五条通大和大路上ル東
■お問合せ:075-561-6980
■U R L:http://www.rokuhara.or.jp/event/