法住寺の大根焚き
冬の京都の歳時記に「大根焚き」があります。
11月下旬の嵯峨覚勝院に始まり、12月には宇多野三宝寺、千本釈迦堂、鳴滝了徳寺は広く知られています。意外に知られていないのが、新春の恒例行事となっている天台宗法住寺の健康息災大根焚き。
そして、2月の大原三千院の「初午大根焚き」です。
白河殿跡にある法住寺では、1月15日に最も近い日曜日に、1年の無病息災を願って催されています。
(無病息災大根炊き 1月15日に近い日曜日)
後白河天皇稜を守るように隣接している法住寺。
境内に入ると、大釜で大根が焚き上げられ、参拝者に護摩木つきで1000円で授与されています。
しっかり炊き込まれたおだいこは、境内の床机に腰掛けた体も心も暖めてくれます。
午前10時、午後2時には、1年の無病息災を祈る「牛頭寶印の御加持」が受けられます。
拝観すると、この日は普段公開されていない、お前立ちの後白河上皇の木造を参拝することができます。
平安仏所の江里さんの彫刻です。
白河上皇の発願により建立されたお堂三十三間堂の通し矢「大的大会」と「初観音 やなぎのお加持」が西向いで行われていますので、合わせておでましになられてはいかがでしょうか。
ビタミンが豊富な冬の大根は、古来より大根(おおね/すずしろ)は神への供え物で、ハレの日の食べ物であった歴史を持っています。神仏の祈願を伴って、「大根焚き」の素朴な庶民信仰を生んできたのですね。
■開催日時:2020/1/12 9:00~16:00 ( 1/15に近い日曜日)
■開催場所:法住寺 京都市東山区三十三間堂廻り町655
■料 金:境内自由 拝 観500円(案内冊子つき)
■お問合せ:075-561-4137
■U R L:http://hojyuji.jp/