除夜の鐘次第 / 知恩院
知恩院の大鐘は、日本最大級の大梵鐘として知られ「日本三大梵鐘」である。
大晦日には、親綱、子綱を17人の僧侶が 一打一打除夜の鐘を打ち鳴らす。
百八つの鐘の一打は、一分間隔と言われるから、撞き終わるまで108分を要する。
親綱を持ち、仰向けにぶら下がるようにして一人の僧が撞くが、
残りの16人は子綱を持ち、掛け声を発し共に鐘を撞く。
その合間には3人の僧の念仏礼拝がこだまする。
数取り役の僧の合図で撞かれる重さ約70トンの鐘は地響きを立てるように荘厳である。
大鐘は、寛永13年(1636年)、知恩院第32世雄誉霊巌上人のときに鋳造されたが、
この大鐘を吊る環が、何度造り替えてもその重さに耐えかねたという。
ある日、刀匠正宗・村正らが知恩院へ参詣の折り、この事を聞き、精魂込めて鋳造し、
ついにこの大鐘を吊るすことができた。
そして、高さ3.3メートル、口径2.7メートル、重さ約70トンの大鐘を支える鐘楼は、
延宝6年(1678年)、知恩院第38世玄誉萬無上人のときに造営された。
この大鐘が鳴らされるのは法然上人の御忌大会(4月)と大晦日の除夜の鐘、
成人式(1月)の三度しか撞かれない。
2012年12月31日除夜の鐘タイムスケジュール
午後4時30分:一般拝観終了(閉門)
昼間の参拝、庭園拝観が終了し、参詣入口が閉門されます。午後8時30分:除夜の鐘 参詣入口開門
黒門入口が開門され、大鐘楼までお進みいただけます。
※円山公園側からは入場できませんので、ご注意ください。
※境内全域で通行規制が行われ、進路は一方通行になります。
※一度に鐘楼のまわりにお入りいただける人数は、約300人です。午後8時30分頃:大鐘楼入口開門
一方通行で、鐘楼の周りまでお進みいただきます。
一度に鐘楼のまわりにお入りいただける人数は、約300人です。午後10時10分頃:法然上人御堂での法要
導師並びに一山僧侶により法然上人御堂(集会堂)にて法要が行われます。
法要が終わって、一山僧侶が大鐘楼へ進みます。午後10時35分頃:大鐘楼での法要
大鐘楼に到着した御導師と一山僧侶が大鐘の下で読経を行います。午後10時40分頃:除夜の鐘
一山僧侶により、1分程度の間隔で108打の鐘が撞かれます。
ご参詣の方は順次、円山公園へ抜けてお帰りください(一方通行) 。
例年、約3万人の方々にお参りいただいています。午後11時00分頃:参詣入口閉門
山内収容可能人数を上回った場合は、ご参詣の皆さまの安全確保のため、
閉門時間を繰り上げさせていただくことがあります。2012年1月1日
午前0時30分頃:最後の108回目の鐘が撞かれ、鐘撞きが終わります。午前4時30分: 新年を迎えて、参詣入口が開門されます。
当日の注意事項
木造の国宝・文化財建造物が並んでおります。火気の持込は厳しく禁じております。
また、喫煙は指定の場所以外ではご遠慮ください。
多くの方が参詣されます。特に通行については係員の指示を守り、事故等がおこらないよう、各人ご注意ください。
お手洗いは泰平亭横(御影堂前)にございます。境内は一方通行になりますので、大鐘楼へ入る前に必ずお済ませください。
寒い中、長時間お待ちいただくことになります。防寒対策を十分にとってください。
少しでも多くの方が一度に入れるよう、カメラ撮影は極力ご遠慮ください。
三脚の使用やフラッシュ撮影については、参詣者の通行や撞き手の安全にかかわりますので、堅くお断りします。
お問合せ:総本山知恩院
〒605-8686 京都市東山区林下町400/TEL: 075-531-2111
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