清水寺と門前町に春を告げる風物詩
東を守る青龍が境内と門前町を練り歩きます
古より京の都には、
東に流水のある所を青龍(せいりゅう)、
南に窪地(くぼち)ある所を朱雀(しゅじゃく)、
西に大道ある所を白虎(びゃっこ)、
北に丘ある所を玄武(げんぶ)とする
四神相応(しじんそうおう)の考え方が深く根ざしています。
四神とは
中国神話に登場する、天の四方向を守る聖獣のことで
これらが揃う土地は風水で理想的な地形配置とされてきました。
平安京は、
東に大きな川(鴨川)があり、南に開けた大きな土地があり、西に大きな道があり、
北に大きな山々(北山)があり、というように、
この四神相応にあたる理想的な地形でした。
平安京遷都に先駆けて、霊験あらたかな観音霊場として創建以来1200年、
庶民に広く親しまれてきた清水寺。
清水寺は東山山系「青龍」の地に位置し、
清水の涌きあふれる音羽の滝に、
観音様の化身である龍が夜ごと飛来して水を飲む...とのいい伝えが古くからあり、
さらに、
青龍の地を守り、清水寺の本尊の守護と共に、京の都を昼夜休みなく警戒し、
人々の悪縁を断ち良縁を結ぶ神として都の人々に信仰・畏怖されてきた
「夜叉神(やしゃじん)」が祀られています。
青龍会は、
ほら貝を吹き先布令(さきぶれ)を行う「転法衆(てんぽうしゅう)」を先頭に、
行道を指揮する「会奉行(えぶぎょう)」、
そして観音加持を行う「夜叉神(やしゃじん)」、
さらに「四天王(してんのう)」が龍の前後を守護し、
『南無観世音菩薩』を唱える「十六善神(じゅうろくぜんじん)」の神々が
奥の院から音羽の瀧、経堂、三重塔、西門、門前町を経て、再び仁王門から轟門、
本堂・清水の舞台へと練り歩き、豪華絢爛な歴史ロマンが繰り広げられるのです。
観音加持青龍会 (かんのんかじせいりゅうえ)
■開催場所:清水寺 京都市東山区清水1-294
■開催日時:2014年3月14日(金)・15日(土) 14:00~15:30頃
■拝 観 料 :大人300円、小中学生200円
■お問合せ:清水寺 075-551-1234
■URL :http://www.kiyomizudera.or.jp/seiryue.html