しるしの杉/稲荷初午大祭に福参り
和銅四年(711)稲荷大神は稲荷山の三ヶ峰に初めてご鎮座されたのが二月初午である。
全国四万社とされる稲荷社の総本社である「伏見のお稲荷さん」の最大の大祭として、
初午祭は平安時代より続いている。
全国四万社とされる稲荷社の総本社である「伏見のお稲荷さん」の最大の大祭として、
初午祭は平安時代より続いている。
その時代より霊験あらたかとされている「しるしの杉」は、
今も初午の日のみの限定品の御符(しるし)である。
今も初午の日のみの限定品の御符(しるし)である。
「 きさらぎや けふ初午のしるしとて 稲荷の杉は もとつ葉もなし 」 (新撰六帖 藤原光俊朝臣)往時より、稲荷山の杉の葉が、篤い信仰参詣者にとって、いかほどのご利益があったかが分かる。
彼の清少納言は『 枕草子 』にて、
「2月午の日の暁に、稲荷の社に詣で、中ノ社のあたりにさしかかるともう苦しくて、なんとか上ノ社までお参りしたいものだと念じながら登っていくと、もはや巳の時(午前10時頃)ばかりになり、暑くさえ感じられるようになってきて、涙をこぼしたいほどわびしい思いをしつつ休息していると、40余りになる普段着の婦人が、“私は今日7度参りをするつもりです。もう3回巡りましたからあと4回くらいは何でもありませんよ”と、往き会った知人らしい人に告げてさっさと行くのをながめては、誠にうらやましく思ったものである」と、
このように記している。
その昔、紀州熊野詣の行き帰りには、このお稲荷さんに必ず参詣するのが習わしであったという。
いかほどのご利益にあずかれるか計り知れないが、
初午はお山を巡らないわけにはいかなそうだ。
伏見稲荷大社
京都市伏見区深草藪之内町68番地
075-641-7331
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