「鬼は外、福は内」と四方詣り
【平成26年 節分】 邪気を祓いに 四方詣り
古より、季節の分かれ目は「節分」と呼ばれ、邪気(鬼)が生じると考えられており、立春の前日である節分の日、宮中ではそれを追い払うための悪霊ばらい行事が執り行われておりました。
その宮中行事が庶民に採り入れられたころから、節分当日の夕暮れ、柊の枝に鰯の頭を刺したもの(柊鰯)を戸口に立てておいたり、社寺で豆撒きをしたりして、災いの象徴である鬼を払い、一年の無病息災を願うようになったそうです。
ご存知でしたか? 「鬼は外、福は内」とかけ声をかけながら撒く豆は、必ず炒った豆を使います。 節分は旧年の厄災を負って払い捨てられるものである為、撒いた豆から芽が出ては困るからだそうです。
京都では節分の行事は市内各社寺で執り行われますが、なかでも、京の都の四方を鎮護する社寺として、御所の表鬼門(北東)にある吉田神社、裏鬼門(南西)の壬生寺、南東の八坂神社、北西の北野天満宮の四社寺を「四方詣り(しほうまいり)」として参詣し、無病息災、招福を願う習慣が今も生き続けているのです。
■みどころ:節分祭は節分当日の前後3日間、本宮や大元宮で行われる。 室町時代に執行されて以来、信仰と伝統を誇る京洛の一大行事。 主なる祭儀は疫神祭(えきじんさい)追儺式(ついなしき)火炉祭かろさい)である。 約50万人もの参拝者で境内は埋め尽される。 ※露店は2・3日のみで、約800店が出店。
2日
8:00〜 節分前日祭(本宮・大元宮)
8:30〜 疫神祭(大元宮中門)
18:00〜 古式追儺式(鬼やらい神事)(本宮前舞殿周辺)
3日
8:00〜 節分当日祭(本宮・大元宮)
23:00〜 火炉祭(古神札焼納神事)(本宮前 巨大火炉)
4日
9:30〜 節分後日祭(本宮・大元宮)
13:00〜 福当抽選会(本宮前 抽選会場)
■みどころ:都の裏鬼門(南西)に位置する壬生寺の厄除けは 900年余もの伝統を持つ。 恒例の壬生狂言(重要無形文化財)が上演され、厄除けの素焼きの皿(炮烙)を奉納する人でにぎわう。
2日
13:00〜20:00 壬生狂言(1日計8回・無料)
13:00〜お練り供養(聖護院山伏衆と壬生寺保育園児稚児)
14:00〜大護摩祈祷
3日
終日 厄除け護摩祈祷、本堂昇殿特別祈祷
13:00〜20:00 壬生狂言(1日計8回・無料)
4日
10:00〜ぜんざい無料接待(先着1,000人)
夕刻 結願式
■みどころ:京都四花街の舞踊奉納や豆まきが行われる。
2日
13:00〜先斗町歌舞会舞踊奉納、芸妓舞妓・年男・年女による豆撒き
14:00〜弥栄雅楽会舞楽奉納後豆撒き
15:00〜宮川町歌舞会舞踊奉納、芸妓舞妓・年男・年女による豆撒き
3日
11:00〜今様奉納、今様奉納者による豆撒き
13:00〜祇園甲部歌舞会舞踊奉納、芸妓舞妓・年男年女による豆撒き
15:00〜 祇園東歌舞会舞踊奉納、芸妓舞妓・年男・年女による豆撒き
16:00〜 参道商店街による豆撒き
■みどころ:節分に行われた「鬼やらい」に於て追われた鬼が逃げこむ場所は「乾の隅」西北の隅であり、ここは昔から悪鬼の住む魔所とされ、現代でも常に不浄を避け、手厚くお祀りをせねばならない大切な場所とされている。 京都の「乾の隅」の守りとして、皇城鎮護の願いをこめて建立された北野天満宮。 追儺式は茂山千五郎社中による狂言、引き続き、上七軒歌舞会による日本舞踊、その後、上七軒歌舞会と茂山千五郎社中とで豆まきが行われる。
2012年2月3日(金) 節分祭(於本殿)10:00〜 追儺式(於神楽殿)13:00〜
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