漆黒の闇に浮かぶ炎上の楼閣の如し/清水寺 夜の特別拝観
清水寺から夜空に向かって放たれる青い一筋の光は、観音さまの慈悲のを表現しているという。
例年、春、夏、秋の3回、観音さまの慈悲の光のもと、幻想的な雰囲気のなか夜間拝観が行われています。
青い光源に吸い寄せられるかのように、五条坂から、茶わん坂から、そして産寧坂から、人々は清水寺へ向います。
露地行灯を頼りに順路を巡り、照らし出される勇壮な堂宇の姿に感嘆の声をあげます。
舞台に辿りつけば、まず本堂にお参りし、次に清水の舞台から、子安塔を、音羽の滝を、はたまた夜の帳に灯る市内の夜景を眺めます。
「清水の舞台から飛び下りるとは言うが・・・ここからのことか・・・無理だな」などと、無駄口を叩きながら奥の院の方へ歩きます。
一番の混雑で押し合いへし合いとなる奥の院の舞台をすり抜けて、上り下りと順路に従い進むと、さまざまな角度から舞台が眺められます。子安塔の辺りに立つと、あたかも火天の城のような、「漆黒の闇に浮かぶ炎上の楼閣の如し」と言わんばかりの圧巻の情景が目にできます。
坂を下り音羽の滝からの帰路、舞台づくりの足下駄を見上げ絶句し、灯りが照らす様々な彩りのカエデの足元にお地蔵さんを見つけ感謝を捧げ、池を水鏡にした三重塔を見つけ満悦となり、清水寺を後にする宵としていただけます。
■開催日時:2013/11/15~12/8 18:30~21:30(受付終了)
■開催場所:清水寺
京都市東山区清水1-294
■拝 観 料:大人400円 小中学生200円
■お問合せ:075-551-1234 清水寺
■URL :http://www.kiyomizudera.or.jp/
夜間拝観期間は、一旦、日中の通常拝観を終了してから、改めて夜間特別拝観の開門となります。
秋の夜間特別拝観の期間中には、成就院庭園の特別拝観も行われます(別料金が必要)。