法住寺 つり雛展
法住寺は後白河法皇ゆかりの寺院。 院政期にはこの寺院を中心に後白河上皇の院御所「法住寺殿」がいとなまれました。 隣接地に後白河陵があります。 この時季、山門南側の竜宮門手前の紅梅がいち早く開き、境内のしだれ梅、源平咲きの梅が次々に開き、春の訪れを教えてくれます。 大玄関を潜り、つり雛展が行われている書院へと・・・
つり雛はご住職のお義母さまが丹精込めて作られた手作りばかり。 祖母から母へ、母から子へ、子から孫へと代々作り方を伝えられてこられたものだそうです。 書院の3間にわたり雛飾りやお人形が所狭しと飾られ、天井から吊るされたつり雛が囃したてるように下っています。 じっくりとひとつづつを眺めてください。丁寧にこさえられたひとつづつに愛情がいっぱい感じられます。
つり雛は吊るし雛とも呼ばれ、江戸時代後期から伊豆稲取地方に始まった風習で、雛のつるし飾りのことだそうです。 長女の初節句に、無病息災、良縁を祈願して、雛壇の両脇に竹ひごの輪から赤い糸で布細工を吊したもので、庶民にとっては雛壇代りに飾られたものでもあったそうです。
それぞれの布細工のお人形は花・金魚などの縁起を担いだものばかりが吊るされています。
雛飾り以外にも手作りの創作人形や、洋風の人形、小物も飾られ、華やかな雰囲気に包まれ、縁から入り込む陽射しに春爛漫が味わえますよ。
■開催日時:2014/2/25~3/3 9:00~16:00
■開催場所:法住寺 京都市東山区三十三間堂廻り655
■入 場 料:300円 ■お問合せ:075-561-4137
■U R L :http://kyoto-higashiyama.jp/shrinestemples/hojyuji/