節分に恋愛成就を願うなら・・・「懸想文」に「豆茶」に「須賀多餅」
豆まきの豆が入った「豆茶」である。塩味が少しきいている。
「須賀多餅」は、あっさりとした柚子味で、おいしゅうござる。これを知る人は京都通の中でも通であろう。
「須賀多餅」は、あっさりとした柚子味で、おいしゅうござる。これを知る人は京都通の中でも通であろう。
そもそも「懸想文」に纏わる謂われはというと・・・
この「懸想文」を人知れず鏡台や箪笥の中に入れておけば
顔かたちが美しくなり、着物の数が増え、良縁に恵まれるという。
懸想文(けそうぶみ)とは、今で言う「ラブレター」のことである。
江戸時代、徳川幕府の朝廷・公家の統制により、禁裏の勝手向きは苦しいものがあった。
禁裏御料でさえ十万石しか与えられていないのである。
下級公家の生活など、推して知るべしである。
そこで、恋文の代筆業が生業とするものが現れたのである。
「懸想文売り」は、平安時代からの風習だという説もあるが、
江戸時代初期頃は、生活に窮した下級の公家たちの内職の一つで、
古文や和歌などの素養がちりばめられた「懸想文」は、年頃の娘達に支持を得たようである。
良縁に恵まれた娘達の口から口へと、噂はたちまちに広まったそうである。
人気を得た懸想文売りは、さぞイケメンだろうと思いきや・・・・・
おっとどっこい、このように顔を隠しているのだ。
公卿の身であるゆえ、素性が気取られぬようにと、
白布の覆面で顔を覆わなくてはならなかったのである。そんなこんなで、梅の花が咲く頃になると、京の都に現れ生業としていという。
公卿の身であるゆえ、素性が気取られぬようにと、
白布の覆面で顔を覆わなくてはならなかったのである。そんなこんなで、梅の花が咲く頃になると、京の都に現れ生業としていという。
「烏帽子に水干姿で覆面をし、懸想文を結んだ梅の枝をかついだ懸想文売り」
その姿が・・・これである。節分の間中なら、須賀神社で会うことができる。
須賀神社
京都市左京区聖護院円頓美町一
075-771-1178
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