嵯峨で晩ご飯 手頃なら旅籠屋かもしれない
嵐山から嵯峨を歩き、JR嵯峨駅を超えて新丸太町通に出た。
車を停めていたコインパーキングに戻るためだった。
何やら気が惹かれる店灯りが見えた。もちろん入る。
4・5・7の三種のコースがメニューである。ここは戸惑いなく7000円をオーダー。
それ以上はないのだから。
直ぐに出てきたのが・・・まず 「広島産牡蠣フライとアンディーブ」
前菜はなく揚げ物からだ。
続けて、「仏産フォアグラと蕪のスープ・グリッシーニ添え」
くりぬかれた蕪は蒸されて器となり、中に蕪の淡白なスープが入り、丸ごといただける。
濃厚なフォアグラと淡白な蕪蒸しが絶妙なハーモニーである。
三皿目が「旅籠屋風お造り」
蟹・甘海老・鮑・かんぱち・文甲いか・中とろ・鰤が盛られている。
どごが旅籠屋風だろうかと思いつつ眺めてみると、
刺身の下に寿司飯が敷かれていた。
山葵醤油と赤ワインで仕上げた岩塩でいただく。
そして、「松茸の土瓶蒸し」
京割烹料理に見る繊細さと比べると、少々繊細さに欠ける大味の土瓶蒸しであったが、
充分においしく頂けた。
ここまでで、全十一品のうちの四品である。
この四品で豪勢感を訴えているのだろう。なかなかボリュームがあると思う。
次のお皿を、否がおうにも期待させられてしまうというものだ。
天然活けオマール海老のポワレ サフランソース
箸やすめは、苺とココナッツの氷菓子
鳥取産黒毛和牛肉のステーキ 青紫蘇のソース
きっと、このステーキのファンになる人は多いだろう。
適度な柔らかさと甘さを備えていた。
鉄板焼屋ならこのコース料金の全額をステーキに支払うことになるはずだ。
仏産栗ご飯 香の物
香の物がこれだけふんだんに用意するところは少ない。
それだけでも喜んでいるのに、
香の物の器にのってあったこれが、小生の今宵の一番のお気に入りである。
「鮭と鯛の燻製」だ。実に美味い。他では食べることが少ないものである。
ケーキとフルーツ
焼きプリン
珈琲
最高級の品質を望むなら違う意見の美食家もいるかもしれない。
そのかわり、予算は倍以上必要だ。この内容でなら、同等の他店でも倍近く払うことになる。
つまり、こんなに手軽な値段で、これだけのフルコースをいただける。
嵯峨にいる時に使わない手はない。
京都市右京区嵯峨天竜寺若宮町17-11 (嵯峨嵐山駅から172m)
075-864-3022
http://www.hatagoya-kyoto.com/